嘘 の 裏 に 束 縛 を 【一松】

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Ichimatsu __









夕飯のとき知ってるよ？

チョロ松兄さんのこと見てたの

やっぱりすぐは無理だよね









でもすぐに振り向かせる









そして銭湯へと足を進めているときおそ松兄さんとAは現実のことを口に出している。









「彼女も欲しい」


「おそ松兄さんじゃだめだね。」


「Aという名の彼女」


「ありがと、私めっちゃモテるね」









そうだよ、Aはモテる

この六つ子からも、ほかの野郎からも









「でもAが妹になってくれてよかったよな。」









そして皆が頷いた時顔を真っ赤にさせた。









ほら、やっぱりかわいい

可愛くて仕方ない









「照れちゃってAってばかわいい〜っ

写真撮っとこ」


「トド松兄さん?!」


「あははっ、A手つなご〜」









やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ

写真？

Aをずっと見つめてる気？

俺のAを想うなんてだめ

手をつなぐ？

何考えてんの？

Aの手に触れる？

Aの温もりを感じの？

ふざけんなよ

俺も、なんてこれ以上Aを汚すな

汚すのは俺だけでいいんだよ









「ほら皆馬鹿やってないで入るよ

じゃあAあとでね」









うん、顔が赤くなった。

知ってる、むかついて俺はその手を引く。









「わっ…、どうしたの？

一松兄さん」









やばい、と思って俺は手紙のことを思い出す。









「あの手紙のこと皆には秘密ね？

ことを大きくしたくないでしょ？」









いい案が浮かんでよかった。

けどもう少し触れたい思いがあって俺は小指を差し出した、らしくないけど








「うん、約束！」









ぐちゃぐちゃにしてやりたいよ、その純粋さ

そして俺達はAを待っていると風呂上りのAが走ってきた。

相変わらず可愛いその姿、そして聞こえてしまった言葉。









「…チョロ松兄さん」









あー、むかつく

むかつくよね、ほんと。

何でもうあまり話してないチョロ松兄さんをまだ想うの？

でもこれからだよ、俺の嘘で









「いつか俺のことが好きになるよ」









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