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6. ページ7

*

Ichimatsu __









狂ってしまった自分。

こんなの絶対に嫌われる。









それを自覚していたから俺はAに近づく人に拳をふることしかできなかった。

何をしたら気に入ってもらえる?

好きになってもらえる?









「あ、嘘付けばいいじゃん。」









最低な考え?

ごめん、知ってる。

けどさ、手に入れたいんだよ。









そして僕はAへの思いを隠さないためにも手紙を書いた。

【愛してる】の5文字。

それをAがバイトにいってる時にいれた。

ちょうど母さんがポストを見てくれる時間だから、本当はバイト終わりにポストを見て欲しいけどAはポストをいつも見ないから









そして時はやってくる。

Aの元に俺が書いた手紙が渡された。

宛先しかかいてない手紙だからひどく動揺してる姿がもうかわいい。









そして内容を見たのか肩を震わせている。









あぁあ、もうかわいいなぁ









「何してんの?」と聞くとゆっくりと振り返るA。

目には涙が溜まっていて俺は自分の中興奮を抑えた。









「あ、一松兄さん…」


「…何隠したの?」









そして昨日俺が書いた手紙を取り開けた。









「だ、誰の悪戯なのかな…これ」


「誰、だろうね……」









うそ。

知ってる。









「まぁ、悪戯だけなら明日は来ないでしょ」


「うん、そうだね」









うそ。

明日も届くよ。









そして震えているAの頭をなでた。

柔らかい髪の毛、









ぐちゃぐちゃにしてやりたい

今すぐベッドつれてって抱きしめてその唇奪って

全部全部全部……








だめだ、おさえなきゃ









「…まぁ何かあったら言って。」









こうして優しい、惚れ込んでしまうような嘘の俺を作った。









そしたら「うん」と俺に笑顔を見せる。

おそ松兄さんに邪魔をされ二人の時間がなくなったけどAに手を握られた。









ああぁぁあっ

もうかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい









そして小さく聞こえない声で俺はそのことを少しつぶやいた。

いつか伝えられると思って









*

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サクラ - ハッピーエンドがよかった(T_T) (2017年7月26日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 最後の一松でゾクゾクした。。。!これからも更新頑張ってください! (2016年10月2日 21時) (レス) id: d2ab1ea88e (このIDを非表示/違反報告)
** - なんか一松がいいのに、チョロ松が可哀想になってきた…(( よし、チョロ松見に行こ((← 結局全松好きだったわ← (2016年9月11日 18時) (レス) id: 8f750e5b99 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 完結おめで盗塁王!! (2016年8月28日 15時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
らんど - あぁ…好きだな、作者さんこんなに素敵な作品を作ってくれてありがとう。 俺に生き甲斐をくれてありがとう。 (2016年8月28日 14時) (レス) id: 11d8f47b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月15日 18時

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