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24. ページ25

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Choromatsu __









家にたまたまいた僕は母さんに布団を干すように頼まれて今Aのを干しているところだ。









「たく、なんで僕が…

あいつらどこいってんだよ」









一松は昨日からいないし

まぁこんなことはある時もあったから別にそこまで深くは考えてないけど









そう思いながら布団をとろうとした時だった。

机の下の開けられた二つの手紙が目に入る。









「Aのやつ手紙は大事にしなきゃだめだ…」









たまたま見えたその内容に僕は目を見開いた。

【愛してる】【ずっと見てるよ】









「てゆうか、この字って」









見覚えがある字。

そして机の上にも置かれた上にも気づき出されている手紙を裏返す。









【Aをもらいに行くよ】









そして差出人が僕の予想通りの一松だった。









「……っ」








嫌な感じがする。

僕はその手紙を持って走り出した。

けど一松はどこにもいなくてもうこの時間はAのバイトも終わっている。









「あれ…」









なんでバイトが終わったのにAがかえってないんだ?

ボクが布団を干していた時にはもう帰っているはずの時間だ。

なのに









「クソッ…」









僕は走るがどこにもいなくてついに日が暮れ始めてきた。

息を切らしていると前からは人影。









「一松…A……?」









僕の姿を見た一松は口角をあげて目の前にたった。









「ごめんね、チョロ松兄さん。

Aが好きな人は俺みたいなんだ」









目の前で見せられたのはキスだった。

顔を赤らめて目をトロンとさせているAを見たくなくて僕はそのまま背を向けて走る。









「はっ…ッ、はぁ」









そうだよね、Aの好きは僕と違う。

あの時Aと恋人のようになれたと思ってたのは僕だけだったんだ。









「悲しいなぁ…」









あの時手を離さなければAの隣は僕だっただろうか?

そう考えると涙が止まらなくなるんだ。









*

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サクラ - ハッピーエンドがよかった(T_T) (2017年7月26日 13時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 最後の一松でゾクゾクした。。。!これからも更新頑張ってください! (2016年10月2日 21時) (レス) id: d2ab1ea88e (このIDを非表示/違反報告)
** - なんか一松がいいのに、チョロ松が可哀想になってきた…(( よし、チョロ松見に行こ((← 結局全松好きだったわ← (2016年9月11日 18時) (レス) id: 8f750e5b99 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 完結おめで盗塁王!! (2016年8月28日 15時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
らんど - あぁ…好きだな、作者さんこんなに素敵な作品を作ってくれてありがとう。 俺に生き甲斐をくれてありがとう。 (2016年8月28日 14時) (レス) id: 11d8f47b36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月15日 18時

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