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33. ページ34

*

Ichimatsu __









Aはアイツの頬をつかみ寄せてキスをした。









分かってる、この光景はまたAが俺を助けるためにしてることだって。









だけどさ、そんなの嫌なんだよ。

あんなやつと、ていうか誰でもキスをしてる場面なんて腹がたって仕方が無い。









チラリと二人の光景を見れば下を絡め合い互いの口からは液がこぼれている。

耐えられない光景、俺は拳を握ってアイツを殴ろうと向かうがそれはおそ松兄さんによって止められた。









「お、そ……」


「おいおい、カラ松さんよぉ

何見せつけてくれちゃってんの

それにさ、その子お前のもんじゃないことくらい分かれよ、ドアホ」


「……っは…。

…おそ松、俺とAは愛し合ってるんだ。

Aは俺のものなんだ、一松なんかのものじゃない」


「長男様の言うことが正しくないってかー

まぁ、それでもいいけどさ。

お前わかってんの?

こっち全員、お前の敵なんだよ?」









そう言っておそ松兄さんは微笑んだ。









「…そうか。」









でもアイツは何の戸惑うこともなく笑っていた。

左手は後ろに回しA手を握って右手も後ろに回しているこの余裕そうな感じに皆が腹を立て一斉にかかろうとした時









「私は…っ、一松くんが嫌いですッッ」


「…え?」









言ってる言葉が理解出来なくて俺はいや俺達は立ち止まった。









「い、いっつもつまらなそうな顔してるしッ

猫のことしか言わないし…っ

さっきの私からのキスみたでしょ…ッ?

私はカラ松先輩が好きなの

…邪魔しないで……っ、帰ってよ」









これも演技…そうだ、演技だよ。









「一松兄さん、罠だか_____」


「分かってるよッ、そんなこと…ッッ」









あー、何八つ当たりしてんの。

十四松がせっかく心配してくれてんのに









でも俺は震えていて

どうしても前に足が進まなくて









「一松、帰れ。









邪魔だ。」









俺はその言葉で振り返り出ていくことしか出来なかった。









*

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外者(プロフ) - 下の方に同じく (2021年7月20日 9時) (レス) id: 3594cdecb0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - 逆に惚れました (2018年7月30日 19時) (レス) id: adf691658b (このIDを非表示/違反報告)
3333 - 怖〜い、6つ子を見ると この小説のこと思い出しでトラウマになるなこれwww (2018年7月28日 8時) (レス) id: c522931e0c (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - これのアフターストーリーが欲しいです! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - これを読んでて何回も泣きそうになりました。(( 凄くいい作品だったけど、やっぱり私はあの優しいカラ松しか好きになれないや…。( (2017年2月11日 2時) (レス) id: 19e74ad4d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月5日 18時

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