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21. ページ22

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Karamatsu __









今日はずいぶんと積極的だったなぁ









自分の唇に触れてつい顔が緩む。

帰ってはおそ松が頬を膨らまして俺を見ていた。









「はー、今日もあのかんわいこちゃんを送ってたんですか。

いーですねぇ、同じ顔なのにモテる人は」


「…フッ、俺を少しは見習えばどうだ?」


「絶対にいやだね」









ケッとその場から去るおそ松。

不意に一松の方に目をやれば携帯をずっと見ていた。









悪いな一松。

お前の彼女はもう俺のものだ

連絡を待ってももうこない









もし連絡を取り合った場合どうしてやろうか









そして夕食がすんだときにAに会いたくなり連絡もせずにAの家に行った。

見慣れた家のインターホンを押して出てきたのはAのマミー。









「こんばんわ、Aさんいますか…?」


「あぁ、Aさっきコンビニいっちゃって…

多分あっちのコンビニだと思うけど」









そう言って右を指すところは歩いておそらく5分ほどのところにあるコンビニだと思いお礼だけ言って俺は走り出す。

しかしそこにも、違うコンビニにもAはいない。

もしかして帰ったのかと思い俺はAの家に戻った。









もう一度尋ねるのもあれだな。

あ、この時間なら部屋にいるはずか









しかしAの部屋の明かりはついておらず疑問が頭に浮かぶ。









すぐに俺はメールをするがかえってこない返事。









コンビニにも家にもいない?

なんで?

でかけた様子なんてない

じゃあ、なんだ?

ほかのやつとあってる?

ほかのやつと話してる?

ほかのやつと笑ってる?









許さない、俺だけを見ろと言っただろ









そう考えてるうちに電柱の明かりで見えた二つの人影。

それは間違えなくA









そして一松だった。









「カラ松先輩……」


「…クソ松」









なぁ、A

言ったよな?

一松と別れろって









「A、どうして俺の言うことが守れないんだッ」


「…っ、ごめ…さ」









謝るくらいならしなければいいだろう?

俺も怒りたくはないんだ

分かってくれ









「俺の言うことだけ聞いてればいいんだ、お前は俺の…ッ」


「やめろよ、カラ松兄さん」









こんな時だけ俺の名前を呼ぶんだな、一松

たとえ兄弟でも許さないぞ?









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外者(プロフ) - 下の方に同じく (2021年7月20日 9時) (レス) id: 3594cdecb0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - 逆に惚れました (2018年7月30日 19時) (レス) id: adf691658b (このIDを非表示/違反報告)
3333 - 怖〜い、6つ子を見ると この小説のこと思い出しでトラウマになるなこれwww (2018年7月28日 8時) (レス) id: c522931e0c (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - これのアフターストーリーが欲しいです! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - これを読んでて何回も泣きそうになりました。(( 凄くいい作品だったけど、やっぱり私はあの優しいカラ松しか好きになれないや…。( (2017年2月11日 2時) (レス) id: 19e74ad4d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月5日 18時

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