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*









高校に入学してもう三ヶ月

期末テストも終わり夏休みを待つばかり。









でも夏休みが来たら会えなくなるんだ。









チラッと横を見るとボーっとしながらどこを見ているかわからない彼の姿。

松野 一松、私の好きな人。









「…なに?」









見すぎたのか一松くんが気づいて私はドキリと胸が高鳴る。

「何でもないよ」と笑うと「そ」とまた視線を元に戻した。









こう見えてもすごく優しくて猫が大好きなところとか全部好きなんだよなぁ…









「ねぇ」


「は、はいっ?!」


「そんな驚かなくても…」









笑いながら謝って私は「どうしたの?」と一松くんに聞いた。









「放課後一緒に帰らない?」


「え…、十四松くんはいいの?」


「いいよ、言っとくし

まぁ僕みたいなクズでもいいならだけど…」









私は嬉しさしかなくてつい顔があつくなる。

赤くなってるなと確信してうつむきながら私は何度も首を縦にふった。









「え、いやなら別にいいけど…っ」


「嫌なわけない!」









誤解を解こうと私はつい伸ばされた手をつかんでしまってすぐにその手を離した。









「…ふ、なら一緒に帰ろ」


「うん……っ」









笑った顔、やっぱりかっこいい…









そして待ちに待った放課後。

私達はそのまま一緒に教室を出て話題がつきることなく楽しく帰った。









「一松くんの家ってあっちじゃ…」


「送ってく」








やっぱり好きだなぁとか思いながらその背中についていく。

そしてピタリとその動きが止まったと思えば一松くんは私と視線を合わせた。









「いちま……」









「すき。」









一瞬何を言われたかわからなくて私の頭の中が真っ白になる。

けど繋がれた手で私は我に返った。









「僕と付き合ってください。」









「はい」その言葉しかなかった。









「……へぇ。」









その仲がさかれるとは知らないで私は笑っていた。









*

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外者(プロフ) - 下の方に同じく (2021年7月20日 9時) (レス) id: 3594cdecb0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - 逆に惚れました (2018年7月30日 19時) (レス) id: adf691658b (このIDを非表示/違反報告)
3333 - 怖〜い、6つ子を見ると この小説のこと思い出しでトラウマになるなこれwww (2018年7月28日 8時) (レス) id: c522931e0c (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - これのアフターストーリーが欲しいです! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - これを読んでて何回も泣きそうになりました。(( 凄くいい作品だったけど、やっぱり私はあの優しいカラ松しか好きになれないや…。( (2017年2月11日 2時) (レス) id: 19e74ad4d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maco. x他1人 | 作成日時:2016年8月5日 18時

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