歪 愛 を あ な た へ【おそ松】

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「…は……？」









いない？

この世にいない？









「そんな…ッ嘘だｯｯ

そんなことあるはずないッ、だってあの人たちは私がついていけば親には手を出さないって…ッ」


「…その人たちは手を下してはない。」









その言葉に私は疑問しか出てこない。

じゃあ一体誰が？

何のために？









「知りたい？

そいつらをやったのは______」









ガシャンッ









「聞きたくないッ…」


「…」


「お母さんとお父さんがいないなんて…ｯそんなことあるはずがない……ッ

だって…二人は言った……ｯいつかまた…私達はッッ」









その時聞こえた彼の言葉に私は耳を疑った。









「俺だよ。

Aの親を殺したのは」









なんで？

一体どうして？









「なん、でェ…ッ

なんで…ッどうしてｯｯ」









私はおそ松さんの胸を叩きながらそう言う。

涙があふれでてとまらなかった。









「なんで？

俺言ったよね？」









______もっとほかの顔が見たい もっと彼女のことが知りたい









そのためならどんな罪だってつくれんだよ______









「例えそれがAをどれだけ悲しませても」









そう言って彼は微笑む。

私の頬に手を添えて彼と目を合わさせると私の涙が伝った頬を舐め上げた。









「ふふ…ッあっはは……ｯｯ

その顔も…いいね……

絶望したAの顔もとぉっても…可愛い。

ほらあいつらがいなくなって俺はまたAの別の顔を見れた。

ふ…ふふ……ｯあはッ…あッははｯｯ」









彼はどれだけのおかしい人なんだろう。

ねぇ、彼のためだけに私はどれほどのものを失うの？

いや、もう失うものなんて何も無い。









何も残ってないんだから______









______









「兄さん…。」









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