歪 愛 を あ な た へ【おそ松】

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Choromatsu __









Aを探す時僕達は個人で分かれて探すことになった。

そうした方が広範囲を探せるからと僕が提案したものだ。

そして何やらビルに登っていく女の後ろ姿。









「……兄さんもいないし…何やってるんだ」









疑問が出て僕はこっそり彼女のあとをついていくと彼女が辿りついたのは屋上。

それも死のうとしているらしい。









「…ったく、何考えてんだよっ」









僕らしくない行動まで彼女は取らせる。

本当に気が狂う。

それにすべてあの兄さんが悪いのにこんなにも自分を責めている。









お前じゃないだろ、悪いのは









そう思い俺はいわゆるデコピンをしてやった。

馬鹿だと思いながら俺はため息をついて彼女の歌のことを思い出す。

そしてさっきまであんなに悲しんでいたのに笑い出す彼女はよく分からない。









「…っ」









けれど可愛いと思ってしまった自分もよく分からない。









彼女の歌は本当に美しくて歌っている時の彼女は綺麗という言葉のそのものでつい言葉に出てしまった。

何でこんなにドキドキする？

さっきまで彼女に苛立っていたのに？









あぁ、僕やっぱりおかしくなったのかなぁ。









けどもっと彼女のことが知りたい、もっと話したい、もっと触れたいと思うのもおかしいだろうか。









分からない、分からないことだらけだ。

なんて僕らしくない。

けれど本心なんだよ。









「チョロ松さんて、優しいね」


「…僕もさんじゃなくていい」


「じゃあ…、チョロ松くん？」


「……くんも要らないから」









「じゃあチョロ松っ」と僕の名前をよんだ君があまりにも可愛いものだから









「…、ちょ…ろまつ？」









今こうして君を抱きしめているのもきっと僕がおかしくなったからだ。









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