５６《補助》 ページ6
「お前、大丈夫なの？」
『え？』
夕食を作っている最中、カカシさんの言葉に私は振り返る。
「今日、ずいぶんとぼんやりしてたでしょ。」
そうか、原作通りなのに感動してたのをボーッとしてるように思われてたのか。
『いや、あの…私の知ってる通りに事が進んでて…話す内容とか、言い方とか全部一緒だから見入ってしまってました。』
「あぁ、なるほどね。…だとしても、これから先お前の知る通りの未来になったとしても本を読む感覚だとぼんやりして危ないから、ちゃんとしっかりしろよ。」
『はい…』
カカシさんに頭を下げて、料理を再開させる。
その通りだ。…漫画を読んでるんじゃない。
私は今はもう、この世界の１人になってる。
いちいち感動してられない。
『上忍ですしね…自分の身は自分で守らないと、ですね。』
トントン、と野菜を刻みながら呟くように言うと、背後で本を読むカカシさんも呟くように言葉を返してくれる。
「そんなに気を張る必要もないよ。…まだ子供でしょ。」
その言葉に私は何も返さずに微笑む。
上忍になれば任務も一人前として扱われると思っていて不安だった。
でも、カカシさんは何だかんだと理由をつけては補助してくれる。
もちろん、上忍としての実力判断はすごく厳しかったし何回も落ちたけど…。
でも、両親に甘やかされたことのない私にとって、今のカカシさんの甘さは何だか暖かくなった。
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たた(プロフ) - うわぁぁあ！！！続きとても気になります！待ってます！ (2021年3月3日 21時) (
レス) id: 185f450ef1 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年5月4日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
珠羅《SHURA》(プロフ) - エールさん» コメントありがとうございます、お返事が遅れて申し訳ありません。そんな風に言っていただけるととても嬉しいです。時間が空き次第必ず続きを、最後まで書き切りますのでこれからも是非ご覧ください！ありがとうございます。 (2019年4月20日 8時) (レス) id: 4be6837550 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 始めて読ませて頂きました。もう号泣ですよ！！私の顔を涙でぐちゃぐちゃにしてくれちゃって！私もカカシ推しで愛して止まなくて…。なのでお願いだから更新再開してください！お忙しいのは分かってます！けれど私にこの小説の最後を見届けさせて下さい！待ってます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅《SHURA》 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/yomosugara47/
作成日時：2018年2月26日 9時
