９２《裏切り》 ページ42
私が橋に到着したのは、もう戦いも終盤になった頃だった。
状況的に、白はもう亡くなってしまったようで、カカシさんと再不斬と戦っている。
見ると、サクラが横たわるサスケの横にしゃがみ込んでいる。
『サクラちゃん…』
「Aちゃん…サスケ君が…」
近寄るとサクラは真っ赤にした目から涙を溢れさせてこちらを見つめる。
サスケが命を落としてしまったとサクラは思っているのだ。
かといってすべてを知っている私が安直にサスケは生きているよとも言えない。
何と声をかけていいのかわからず、そっとサクラの肩に手を置いた。
「くそ！！」
再不斬の声に目をやるとカカシさんと再不斬が激しい戦いをしている。
再不斬の太刀を軽くかわして、カカシさんは再不斬の背後に立つ。
そのままクナイを構えたカカシさんは、再不斬の太刀をかわしながらその腕にクナイを突き立てた。
「ぐっ…！」
再不斬の腕から太刀が離れ、両腕が力無く垂れる。
「これで両腕が使えなくなったな。印も結べないぞ。」
「くっ…」
悔しそうな再不斬。
もう誰が見てもカカシさんの勝ちを確信した、その時だった。
「おーおー、ハデにやられてェ…がっかりだよ…」
「「「！」」」
コツ、と杖の音と共に現れたその人物と背後に立つ大勢の人数に全員の目が行く。
「ガトー…どうしてお前がここに来る…それに何だ…その部下共は…！？」
「ククク、少々作戦が変わってねェ…、と言うよりは初めからこうするつもりだったんだが…」
ガトーは眉間にしわを寄せ、再不斬に話し続ける。
この人物がガトーであることを確認したカカシさんの目つきが強くなる。
「再不斬、お前にはここで死んでもらうんだ。」
「何だと？」
「お前に金を支払うつもりなんて初めから毛頭ないからねェ…」
ガトーは、抜け忍をあえて雇い、正規の忍と討ち合わせ、弱ったところを抜け忍を始末することで金をかけないようにする手段を取るつもりだったのだ。
原作を読んだ時も腹が立った記憶があるけど、実際に目の前で聞いていると本当に腹が立つ。
固く握った拳に力が入った。
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たた(プロフ) - うわぁぁあ！！！続きとても気になります！待ってます！ (2021年3月3日 21時) (
レス) id: 185f450ef1 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年5月4日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
珠羅《SHURA》(プロフ) - エールさん» コメントありがとうございます、お返事が遅れて申し訳ありません。そんな風に言っていただけるととても嬉しいです。時間が空き次第必ず続きを、最後まで書き切りますのでこれからも是非ご覧ください！ありがとうございます。 (2019年4月20日 8時) (レス) id: 4be6837550 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 始めて読ませて頂きました。もう号泣ですよ！！私の顔を涙でぐちゃぐちゃにしてくれちゃって！私もカカシ推しで愛して止まなくて…。なのでお願いだから更新再開してください！お忙しいのは分かってます！けれど私にこの小説の最後を見届けさせて下さい！待ってます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅《SHURA》 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/yomosugara47/
作成日時：2018年2月26日 9時
