８７《今だけは》 ページ37
「何言ってんの？そんなのでオレが納得できると思う？」
『…できないと思います。でも、まだ話すわけにはいかないから。』
ゆっくりと立ち上がって、カカシさんを見る。
子供の私は立ってようやく座るカカシさんと同じくらいの目線だ。
『だから、お願い。…再不斬を逃した理由は、いつかカカシさんにも分かってもらえるから。いつか、この原作が終わる日が来たら全部話すから。ちゃんと。』
だからお願い。と更に重ねて、念を込めて私は笑顔を作ってカカシさんを見る。
この世界にきて不安なときにそばにいてくれたカカシさん。
忍者になる道を示してくれたカカシさん。
私の不安をいつでも取ってくれるカカシさん。
あなたは本当に大事な人なんです。家族みたいな存在なんです。
だから、どうかこの重みは背負わないで欲しい。
「わかったよ。そんな目で見られちゃオレも何も言えないしね。ただし、絶対にその原作とやらが終わったら話すんだよ。」
『うん、ありがとう。』
にっこりと心から微笑む。
すると、カカシさんは目を見開いて何か信じられないものを見たかのように固まった。
「…、A…？」
『はい？』
震えるように名前を呼ばれて首をかしげると、カカシさんは目をこすり、次の瞬間にはいつもの表情に戻っていた。
「あ…いや、何もないよ。もう寝ようか。」
『わかりました。』
ゆっくり立ち上がったカカシさんと、静かに寝室に入って布団に入った。
気持ちが落ち着いたからか、そのあとはすぐに眠気に襲われて私はゆっくりと眠ることができた。
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たた(プロフ) - うわぁぁあ！！！続きとても気になります！待ってます！ (2021年3月3日 21時) (
レス) id: 185f450ef1 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年5月4日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
珠羅《SHURA》(プロフ) - エールさん» コメントありがとうございます、お返事が遅れて申し訳ありません。そんな風に言っていただけるととても嬉しいです。時間が空き次第必ず続きを、最後まで書き切りますのでこれからも是非ご覧ください！ありがとうございます。 (2019年4月20日 8時) (レス) id: 4be6837550 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 始めて読ませて頂きました。もう号泣ですよ！！私の顔を涙でぐちゃぐちゃにしてくれちゃって！私もカカシ推しで愛して止まなくて…。なのでお願いだから更新再開してください！お忙しいのは分かってます！けれど私にこの小説の最後を見届けさせて下さい！待ってます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅《SHURA》 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/yomosugara47/
作成日時：2018年2月26日 9時
