８２《調節》 ページ32
自分たちの足元に刺さったクナイを見るナルトたちにカカシさんは付け足す。
「今自分の力で登りきれる高さの所に目印としてそのクナイで傷を打て。そしてその次はその印よりさらに上に印を刻むよう心がける。お前らは初めから歩いて登るほど上手くはいかないから走って勢いに乗り、だんだんと慣らして行く…いいな。」
「んな修行、オレにとっちゃ朝飯前だってばよ！！なんせオレってば今一番伸びてる男！！」
ナルトがさっきのカカシさんの褒め言葉を繰り出してクナイを手に取る。
「ごたくはいいから、お前ら早くどの木でもいいから登ってみろ。」
冷たく返したカカシさんに、早速３人がチャクラを練って木へと駆け出した。
力が弱くて滑って頭を打ったナルト、途中で持続できずに木がえぐれたサスケ…そして。
「案外簡単ね！」
サクラは余裕そうに枝の上に座っていた。
「今一番チャクラのコントロールがうまいのは、どうやら女の子のサクラみたいだな…女の子はみんなコントロールがうまいのかもね。」
「すっげぇ！サクラちゃんってば！さすがはオレの見込んだ女！」
ナルトの言葉に肩を落としたサクラを見て、カカシさんはナルトとサスケを煽る。
「いやぁ、チャクラの知識もさることながら調節、持続力ともになかなかのもんだ、この分だと火影に一番近いのはサクラかな？誰かさんと違ってね。…それにうちは一族ってのも案外大した事ないのね。」
「うるさいわよ、先生ってば！」
サクラが制したが、これでナルトとサスケのやる気が出たのは間違いない。
下から見ながらクスクスと笑っていると、カカシさんが思い出したように口を開いた。
「あぁ、そうだ。ちなみに今回の修行はオレじゃなくてAに見てもらえよ。」
『え！？』
予想していない声にカカシさんを見上げる。サクラ達も私を見ていた。
「そういえばカカシ先生、さっき女の子はみんな上手いのかもって言ってたけど、もしかしてAちゃんも上手なの？」
サクラがさっきの言葉を思い出してそう言うと、カカシさんはうなずいた。
「上手いも何も、チャクラの調節と持続に関してならおそらくオレよりAの方が上だよ。適材適所！」
『う、嘘…！』
そんな事今まで一度も言われた事ない。
想定外の言葉に驚いていると、カカシさんは手招きする。
「上がってきなさいよ。多分オレの予想は間違いないから。」
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たた(プロフ) - うわぁぁあ！！！続きとても気になります！待ってます！ (2021年3月3日 21時) (
レス) id: 185f450ef1 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年5月4日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
珠羅《SHURA》(プロフ) - エールさん» コメントありがとうございます、お返事が遅れて申し訳ありません。そんな風に言っていただけるととても嬉しいです。時間が空き次第必ず続きを、最後まで書き切りますのでこれからも是非ご覧ください！ありがとうございます。 (2019年4月20日 8時) (レス) id: 4be6837550 (このIDを非表示/違反報告)
エール - 始めて読ませて頂きました。もう号泣ですよ！！私の顔を涙でぐちゃぐちゃにしてくれちゃって！私もカカシ推しで愛して止まなくて…。なのでお願いだから更新再開してください！お忙しいのは分かってます！けれど私にこの小説の最後を見届けさせて下さい！待ってます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: 53f9709858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅《SHURA》 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/yomosugara47/
作成日時：2018年2月26日 9時
