初恋同士はビターチョコ

４話 ページ5

小「植物はまず、種子植物と種子を作らない植物に分かれるんだ。




そして、種子植物は胚珠が子房に包まれている被子植物と胚珠が剥き出しの裸子植物に分かれる。




で、その被子植物はまた単子葉類と双子葉類に分かれる。




単子葉類と双子葉類の見分けかたは、発芽の芽。




いわゆる、子葉なんだ。




子葉が１枚のときは単子葉類。




子葉が２枚の時は双子葉類。




この２つには、それぞれ特徴があるんだよ。




単子葉類の場合、根はひげ根って呼ばれる、ひげみたいな根。




双子葉類は主根と側根。




茎は単子葉類の場合、維管束がバラバラになってるんだ。




内側を向いてる…みたいに。




あ、維管束はいろんな栄養分などをまとめて届けたりするんだよ。




逆に双子葉類は輪状。




何だろう…言葉では表しにくいんだけど…ｻﾗｻﾗｻﾗ




こういう感じ。←ノートにサッと描いた絵を見せてます！




でね、次は問題で出した葉。




葉には葉脈って言って、筋のようなものがある。




双子葉類の葉脈は網状脈といって、僕たちはよく網状脈を見てると思う。




１つの筋から枝分かれしてるんだ。




逆に、単子葉類は見かけたのも少ないかも。




平行脈って言って、１本１本同じ向きに並んでるんだ。




えっとね…下から…茎の方から葉の尖ってる方。




そっちに向かって３〜５本くらい入ってるのが目安かな？




…分かってくれた？」




『…小塚君、将来…何、目指すの…？』




小「え…




う〜ん…まだ決めてはないかな…」




『そっか…




私がいうのも何だと思うけど言うね。




小塚君、理科の先生向いてると思うよ




だってね、私、塾でも学校でも理科は全く分からなくて、何回かやってやっとひと授業の内容を理解するほどなんだ




でもね、小塚君の話聞くとすごく分かりやすかったの！




こんな私でも分かれるほどに分かりやすかった！




私が言っても説得力ないと思うけど…




先生になったら皆んなすぐに分かってくれるんだろうね〜♪』




小「…そんなの、初めて言われたな…




ずっと、説明とかは聞かれたりしてたけど…




皆んな、「ありがとう」で終わり。




僕の話を真剣に聞いても、そこまで思ってくれる子はいなかったんだ




…だから…嬉しい」




『え、そんな大したこと言ってない気もするけど…』




小「大丈夫、ちゃんと伝わった。




僕…先生目指してみようかな…




…慣れるかは分からないけどね？」




『応援するよ！！』

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