初恋同士はビターチョコ

１７話 ページ27

『あ、皆んな…』




母「ふふ、早く話をしとくのよ」




『は〜い、終わったら行くね』




母「えぇ」




そう言ってお母さんはお父さんの方へと姿を消した




彩「な、何で空港？」




『私ね、アメリカ行くんだぁ…』




「「「「「えっ！？！？／は、…、？」」」」」




小「ど、どういう事…、！？」




若「んなの聞いてねぇぞ！？」




『だって秘密にしてたもん。
絶対に学校とかゼミとかでいうと別れるのが嫌になるから。




でも、ここだったらもう引き帰れない。
だから、ここで良いから話を聞いてほしいな』




黒「どーぞ、Aセンセ？」




『ふふ、ありがと。
まず、私ね、友達って呼べる人がいなかったんだ。




私の両親のことを話したのも、みんなが初めてだった。
全て、初めてだったの。




私ね、みんなといれて楽しかったよ。
少しだったけどね…、




アメリカに行く理由はね、お母さんとお父さんが
アメリカの同じ会社でそれぞれの仕事を経営するらしいの。




だから、私もアメリカに行かないといけないんだ。




行くことが決まったのは１ヶ月前。
それまで黙っててごめんね、……？？




それと。
私、みんなに仲良くしてもらえて、とても嬉しかった




こんな感情も初めて。
全て、全て、ありがとう、(*^▽^*)』




上「…いつ戻ってくるんだ？」




『分からない。
でも、すぐには帰ってこれないみたいでさ。




早くて３年、…くらいかな』




若「さ、３年…」




『私のこと忘れないでよ？笑




まぁ、そんなの言ってる時間もないんだけどね』




彩「え、？
ど、どういう事？」




「ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ




アメリカNY行きの飛行機の用意ができました。
お待ちくださった皆様、どうぞ、早いうちにご乗車下さい」




『ほら、もう私行かないといけない。
これで、もう、みんなとお別れ。




ありがとう、アーヤ、若武、上杉君、黒木君』




若「何で俺だけ呼び捨て！？！？」




『ふふ、ごめんごめん笑




そして、小塚君。
私に感情を与えてくれてありがとう。




私、……小塚君が好きだったよ。
ううん、今でも好き。




多分、これからも、ずっと。
だから、…小塚君、必ず幸せになってね。




私のことなんて引きずらないで。
絶対に幸せになってね。




皆んなも。
自分の人生を楽しんでね。




じゃあ、……バイバイ』




そして私はアメリカへとやってきた

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