ヲタクに喰種は難しい (ページ13)

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大切な人達ページ13

こんにちは、Ｓに憧れるドＮです！
スマホ没収で投稿できませんでした。
今回は和泉優紀目線で行きます！
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ウチは寝ている雅樹の顔を見る。トーカちゃんに手ぇ出しやがって…起きたら覚えてろよ。
さっきは流石にアンタやばかったし、先生のこと抑えたけど、次は先生とウチ2人でフルボッコにしてやるから。隣を見ると、
先｢ぐがー…｣
アニメでしか見ないような鼻ちょうちんを付けて、先生が寝てる。ウチはさっき雅樹に刺された足を見る。まるで何もなかったかのように治っているその足は、ウチが喰種になった、という現実を物語っていた。
優｢(あの時の痛さは尋常じゃなかった。これは、夢じゃないんだよね。)｣
ウチは自分の口元に手をやる。先生はケーキ食べれてたけど、ウチは食べれなかった。誰よりも甘党なウチが…。となるとウチと雅樹は、ヒトの肉を食べなきゃいけないの？ウチの脳裏にある記憶が思い出される。

母｢ゆ…き…にげ…て…｣
父｢子供に…手ぇ出したら…あんたをころ…す…｣
優｢パパ！ママァ！｣
血だらけの大人2人が無残に床に横たわっている。ウチは手と足を縛られ、何も出来ない。

ウチの親は、精神が異常なクソ野郎に殺された。ウチの目の前で両親を殺した後、自分も左胸を刺して死んでった。人間を喰う？冗談じゃない。この二人も、戦うの？怪我したら？雅樹と先生が死んじゃったら、今度こそ、頭がおかしくなる。理由は違うけど、さっきの雅樹みたいに…
先生の顔を見る。とても、幸せそうに寝てる。
優｢もうあれ以上、血を見たくない、大切な人の血を…。｣

ウチの呟きは、静かな部屋の中に反響し、消えていった。