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第2話 壊れる ページ3

するとみるみるうちに指が変形して、普通の爪だったものが、なにか鋭い爪になる

それを私に突きつけると、



ズプリ



『あ゙…あぁ…ッ!』


私の頭に突き刺さる。刺し込まれる。

瞬間、ドクリ、と何かが頭の中に流れ込んできた。




『あ゙ぁああああああッッッ!!!!』




痛い、痛い痛い_________!

割れる、何かが、筋肉という筋肉が膨張してしまいそう。


頭をガンガンと打ち付けるような、ズキズキと突き刺すような痛みが


体の節々が、風船のように破裂してしまう


何が起きているのかわからない、けれど、この先は、



死__!



気を抜けば死ぬのがわかる、でも、気を抜いてしまいたい痛みだ、もう楽になりたい。



いや、ダメだ_________



血圧が信じられないほど上がって、鼻血が出たのがわかる。

血管という血管のあちこちが破れて破裂して、あらゆるところから出血してるのがわかる。

目の前が真っ赤で、目からも出血してるのがわかる。


体中なにかが暴れ回っている、それは今にも私の体を突き破ろうとしている


「ほう、私の血をこれだけ与えられて死なないのか。」
『ぅ、ぁ、グッ、クッぅ…!』
「特異体質者か、だが、喰う気にはならんな」
『あ゙ッッ!!』


さらにドクリ、と送り込まれてくる。

もう嫌だ、痛い、苦しい、気持ち悪い、楽になりたい。


でも、でも_________!!


『わた、しは…』
「ん?」
『私は…!お前を絶対に、!許さないからな!!何に変えても、どうなっても殺す!殺してやる!!』
「どんなに吠えたところでお前は今死ぬんだよ」
『お前、を!殺すまで…!死ぬものか!!』
「……ふん」


刺し込まれていた指が抜ける。

それでも身のうちを暴れ回る痛みと不快感は拭えないが多少楽になる

息を吸うことさえできなかった肺に、大量の空気が取り込まれる


『ゲホッ!はぁ…ケホッ、ゲホッゴホッ』
「まだ死なないのか…もう、頭を潰して終わりにしようか」
『…ッッ』
「……いや、それは生温いな、どうせあれだけ血を与えたのだ、生きるのは不可能だろう。精々苦しんで死ね」


そう言って男が去っていく。


待て、待て、どこに行く、行くな。


お前は私が、絶対に殺すんだ、何に変えても、今すぐにでも


待て、待て、待て、ま_________

第3話 記憶→←第1話 優しさ



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いーさん(プロフ) - 満月雪兎さん» すみません、返信遅くなりました。ありがとうございます!頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
満月雪兎(プロフ) - 『父を殺した者への復讐を誓う』というところが滝夜叉姫っぽくて好きです。更新頑張ってください! (2019年8月11日 12時) (レス) id: 5acf868e91 (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!頑張らせていただきますね! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - 甘空さん» コメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!応援に応えられるよう頑張りますね!いえいえ!本当にありがとうございます! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 面白かったです。涙腺が崩壊しました。応援しています。頑張ってください。 (2019年8月8日 5時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いーさん | 作成日時:2019年6月4日 23時

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