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「あのぉ、場地さん」
「どうしたァ？」
「明後日のご予定をお聞きしたくてですね…」
「明後日？集会は無いはずだったけどな…マイキー！…はいねぇな。…あー、あ、ドラケン」
こっち来い、と手招きしてドラケンくんを呼び止める。
「なんだよ」
「明後日って予定あったか？」
「オメーの予定を俺が知るわけねーだろ」
「違ぇよ！集会あったかって聞いてんだよ」
「最初からそう聞けよな。確か無かったと思うが…」
「場地さん違います。夜じゃなくて。昼！昼です。1時半から予定あります？」
「ア？学校があるだろ」
「千冬の学校は休みなのか？」
「いえ、そういう訳では無いんですけど…」
ハキハキ喋れ、と頭を叩かれた。
え、2人して叩かなくて良くない？俺は太鼓じゃねーんだぞ。音も鳴らねーんだぞ。
「その、Aちゃんの授業参観があってですね」
「授業参観？」
「あ、授業参観っていうのはその名の通り、子供たちの授業の様子を見るっていう学校行事で…」
「ンなことくらい知ってるわ」
また場地さんに叩かれた。
ドラケンくん、見て笑ってないで助けてくれよ。
「はー、笑った笑った。んで？授業参観がどうしたんだよ？」
「Aちゃんがどーっしても来てほしいって言ってて…あの、学校なのは分かってたんでAちゃんには言い聞かせときます！時間取ってもらってすんません！！」
「あっ、おい！」
俺はその場から逃げ出した。
この前の事もあるし、余計なことを言う前にさっさと逃げようという魂胆である。
走って走って走って、タケミっちの家まで来てしまった。
インターホンを押すと驚いた彼が出てきて「大丈夫か？」なんて慰めてもらった。
有難いことに中に入れてもらえる事になったのだが、先約がいたので、もう肩身が狭かった。
「…ヒナとの時間だったんですケド」
タケミっちが席を外した時に、ぷくぅ、と頬っぺを膨らまされてそう言われれば謝る他何も出来ないので、取り敢えず平謝りをかまし続けておいた。
戻ってきたタケミっちはヘンテコな顔をしていて思わず笑ってしまったのだが、ヒナちゃんに睨まれてそっと口を閉じた。
その後、Aちゃんの家に寄り、「やっぱ無理だってさ」と言えば「なんで〜〜〜！！！！けーくんがこなきゃ学校い”か”な”い”〜〜〜〜〜！！！！！！」と泣き出し、挙句の果てにはオオカミ顔負けの咆哮をしだしたので手に負えなかった。
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あ(プロフ) - とても面白いです！！更新頑張ってください☺️ (2023年4月29日 0時) (
レス) id: ca28bfbf34 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 振り回されてる千冬君と親バカで甘々な場地さんがすごく可愛いです！！ (2021年6月27日 18時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉桜 | 作成日時：2021年6月21日 22時
