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「はち兄かたぐるましてぇ！！」
Aちゃんは八戒の元へと飛んで行った。
彼は女性に苦手意識がある、との事であったが、Aちゃんはセーフらしい。
2人してキャッキャとはしゃいでいるので、謝るのなら今のうちだろう。
「あの、今日はすんません」
「イイって。それよりAって天才だよな」
「ハ？」
「漢字めっちゃ合ってるじゃん」
「いや、問題は表っス。みんなが見てるのは裏」
「表？」と皆の声が揃うのは少し面白かった。
「『問題1、さちこちゃんは、ゆりかちゃんに消しゴムをかしました。ゆりかちゃんはなんと言いましたか。文の中から抜き出しなさい』か」
「答え『あしたばいにしてかえす』」
「…や、倍にして返すのはいい事だろ」
「そーだな。ウン、そうだ。『問題5、おじさんは何をしていますか。あいさつを5文字で書きなさい』だってよ」
「帽子取ったオッサンが女の子に対して腰曲げてんぞ」
「挨拶っつってたから"おはよう"とかか？」
「5文字だし"こんにちは"じゃねーの」
「「それだ」」
「答えは、『ぼうしおとしましたよ』」
「……ウン、いや、まぁ、ウン」
「やめてください。無理にフォローしなくてイイですよ。あの子バカなんっス」
居た堪れなくなって、頭を抱えた。
パーちんくんでさえ失笑である。
「Aちゃんは勉強苦手なの？」
「苦手じゃないと思うンすけど、根本的なバカ？」
「算数は？」
「バッチリ100点でしたよ」
「国語だけ？」
「そっスね。国語だけいつも…」
「なんかこの前のも酷かったよな？」
「あぁ、"でも"を使って文を作りなさいってヤツですね。三ツ矢くんならなんて作ります？」
「小学生だろ？"赤色が欲しい。でも、これは黄色だ"とかか？」
「大体そんなんっス。けど、Aちゃんは"でもんすとれーしょん"って堂々とデカく…」
頭が痛くなった気がして、また頭を抱えた。彼女の頭の中は何でできているのか。本当に砂糖とスパイス、それと素敵な何かで出来てしまっているのか。甚だ疑問である。
「これから覚えりゃいいだろォ」
「1年でこんななのに、これから成長するんですかね」
皆は俺と目を合わせてくれなかった。
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あ(プロフ) - とても面白いです！！更新頑張ってください☺️ (2023年4月29日 0時) (
レス) id: ca28bfbf34 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 振り回されてる千冬君と親バカで甘々な場地さんがすごく可愛いです！！ (2021年6月27日 18時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉桜 | 作成日時：2021年6月21日 22時
