いや、俺男なんやけども。【稲荷崎】【男主】 (ページ13)

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12話ページ13

北「大丈夫か？」

『ん…はい、もう大丈夫です』

北「そか、1セットなら行ける思たけど相手が相手や、長引いたし辛かったやろ」

『…いえ、楽しかったです』

久しぶりのバレーボールに気持ちが昂っていたのかペース配分をミスってしまったのは自分だ。

久しぶりにやるやはりバレーは楽しくて、その後座って見学していれば、暫く忘れていた気持ちがふつふつと腹の奥で煮えるのを感じる。

北「今日の練習は終わりや、片付け」

「「はい！」」

北さんの声に今まで練習していた部員たちはビシッと返事をし片付けを始める。

自分も手伝いに行こうとすれば隣にいた北さんに止められてしまい、申し訳なさを感じつつ終わるのを座って待っていた。

片付けが終わりミーティング等をすませ、部員達は部室へ向かう。

練習中少し手を抜いた治に対してブチギレてる侑と言い返す治、宥める銀島とそれを写真に収める角名。

ぼーっとあほらしいその光景を見つめていればいつの間にか銀島がこちらへ来ていた

銀「俺今日やらないかんことあるから先帰るわ、またあした」

律儀に自分にも伝えに来てくれた事に嬉しさを感じつつ頷き、部室へ向かう彼に手を振り見えなくなったところで再び双子へ視線を戻す。

『…いつまでやっとるん』

小さくつぶやけば聞こえていたようで急に此方へ顔を向ける双子。
びっくりしつつ、はよ着替えてこい、と声をかける。

一緒に行こうと誘われ、自分も汗をかいた為着替えたかったので有難くついて行くことにした。