第三話 ページ3
首領に聞いたことは全て伝えた
どんな異能力でこれまでどのようなことがあったのか
『そう…ですか』
今にも泣きそうな声で言う
覚悟はしていただろうが
やはりまだ受け止めきれないだろう
自分の異能力で両親を殺したなんて____
彼女を抱きしめた
震える小さな少女を守ってやりたいと思った
「泣けよ」
もっといい言葉があんだろ!と心の中で自分に突っ込みを入れる。
『ありがと、う、ございます』
暫くすると落ち着いたらしく俺から離れる
「今日は俺一人でやるから隠れてな」
さっきと同じように黙ったまま頷いた
たくさん積み上げられた木箱の隙間に隠れる
-Aside-
「意外と手強いな…」
「舐めて貰ったらこまるよにぃちゃん」
私の体格の3倍くらいある男達が中原さんを殴ったり蹴ったりしている
どうしよう助けなきゃ
隠れていた木箱から出ようとした時足を滑らせた
ガタンっ
「他にも誰かいるのか、捕まえろ」
「なにやってんだ早く逃げろ!」
そうしたいけど足が挟まって抜けない‼
敵が迫ってくるのが見えた
「なんだガキじゃねーか」
私を捕まえようと手を伸ばした
目を瞑る
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___そのまま意識を失った。
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作者名:凛霞 | 作成日時:2016年12月27日 0時