しがないアラサーの夢 ページ1
｢はぁ〜…………
なんでこんなに尊いんや……結婚してくれ｣
夜中の1時。
26歳 OL 彼氏ナシ
ただいまアイナナのライブ映像に興奮中
世の中にこんなに廃れた女がいていいのだろうか。
私の愛の告白は1LDKの小さなリビングに響くことなく掻き消えた。
どうしてこんなに痛々しい女が生まれたのか……
まずそこから触れていこうと思う。
私、宮脇 Aは高校１年生の時、ヲタク友達に連れられてテニミュを見に行った。
それがヲタクの始まりだった。
そのテニミュのステージにいる幸村精市に魅せられてしまったのだ。(当時の幸村精市役が増田俊樹)
それからというもの幸村精市にハマりつつ、徐々に増田俊樹の沼にもズブズブとめり込んでいった。
その結果がアラサー彼氏ナシガチヲタクを生み出してしまったのだ。
｢もうダメだ……明日早いし寝なきゃ……｣
重い体を無理矢理起こして、楽しみにしていたライブ映像を一旦中断した。
ゆっくり布団で体を包んで、この布団はだーますだ！と言い聞かせながら眠った。
我ながら本当に痛々しいアラサーだと思う。
また今日も増田俊樹と結婚する夢を諦めずに目を閉じた。
何だか……体がふわふわする。
ゆっくり目を開けると、私は驚いて開いた口が塞がらなくなっていた。
｢え、駅？なんで私駅に？いまさっき寝たはずじゃ……｣
混乱する頭を一旦沈めてみる。
もしかして疲れすぎて記憶吹っ飛んだ？？
しっかりスーツに身を包んだ私はガラスに反射してしっかり写っている。
それに髪型もバッチリだ。
ふと自分のカバンを見ると、
お気に入りの朔間零(CV:増田俊樹)サマのストラップがない。
｢え、な、ない！なんで？！｣
焦りまくった私はとにかく目まぐるしく行き交う人の中を地面だけを見つめて歩いた。
きっと、、どこかに落ちてる……
階段までさしかかったとき、
｢あっ、あった！！！！｣
階段の手すりの下に落ちているストラップを発見した。
はぁ〜良かった！！汚れてるだろうけど、洗えばなんとかなるし！無くすのだけは勘弁だからな！！
急いで階段まで駆け寄ると、誰かに勢いよくぶつかった。
｢や、うそっっ！！！｣
声にならない悲鳴を少しあげて、自分の体がどんどん斜めになって倒れていくのがわかった。
落ちる！！！
その瞬間、誰かが私の手を強く握った。
｢危ないっっ！！｣
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桜井なお（なお）(プロフ) - めっちゃ面白いです！ (2022年9月12日 22時) (
レス) @page15 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
の - たくさん更新してくださりありがとうございます！現実でなかなかお祭りに行けない状況なので、読みながらかなりワクワクしています。今年の夏の思い出になりそうです。 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 4cc89829fe (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - のさん» この作品を読んでいただきありがとうございます。これからも更新してまいりますのでよろしくお願い致します^^ (2020年8月14日 21時) (レス) id: 391a34789c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - mitmit3223さん» 更新いたしました。コメントいただきとても感謝しております。続きもできるだけ早く更新いたしますのでよろしくお願いします (2020年8月14日 21時) (レス) id: 391a34789c (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ともかさん» 更新致しました。読んでくださりありがとうございます。今後も更新してまいりますのでよろしくお願い致します^^ (2020年8月14日 21時) (レス) id: 391a34789c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2020年3月11日 15時
