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リク☆ 花京院に、明日死ぬとしたらどうしたいか聞いてみた。 ページ15

ふと、ある質問を思いつく。

「ねえ。典明君。」

私は、椅子に座って本を読んでいる彼の名を呼ぶ。

「ん、どうしたの。A。」

典明君は、不思議そうに私の方を見た。

「もし、もしも、明日…典明君が死ぬとしたら、どうする?」

なんでこんなことを質問したのか、私にはわからなかった。
ただ、聞いてみたかったからかもしれない。
典明君は、目を見開いて読んでいた本を閉じた。

「…何でそんなことを聞くんだい?」

「………何となく。ふと、思ったから。」

私がそう言うと、彼はため息をついた。
そして、微笑んだ。

「今日、沢山君に甘える…かな。」

その笑顔が、なんだか悲しそうに見えて。私は衝動的にソファーから立ち上がって、典明君を見つめた。

嫌な胸騒ぎがする。

「……A。おいで。」

典明君は、椅子を私の方に向けて座り、両手を広げた。
私は彼の大きな腕の中に飛び込んだ。

「A。君は何故自分から質問しておいて、そんな悲しそうな顔をするんだ?」

「ご、ごめん…。」

「…だから思わず抱きしめたくなるんだよ。」

私はいつの間にか泣いていた。

理由なんてなかった。ただ、何となく、彼が本当に死んでしまう気がして。
典明君は、私の頭をゆっくりと優しく撫でて、抱きしめる力を強くした。

「ふふ、可愛いなぁ。本当に君は可愛いよ。」

「ほ……本当に、消えちゃう気がして…」

次から次へと涙が溢れて止まらない。私は怖くなって、典明君の顔を見つめた。
典明君はそんな私を見て、優しく微笑んだ。

「…大丈夫。僕は今、ここにいるよ。ほら。」

そう言って、私の唇に口づけをした。

「ね。大丈夫。」

「うん……。」

怖い。
彼を失う事が。
私をこんなに愛してくれている人が消えてしまう事が。


…………でも

でも、必ず人は死んでしまうものだ。

例え、私や彼が死を望んでいなくても。

「…………」

あの日、君は何を思って死んでいったのだろうか。

「………ねぇ。典明君。」

私は夜の星を見ながら呟く。

「まだ……、まだ未だに、君の事が忘れられないよ……。」

私の頬を伝った涙は、夜の暗闇に落ちて消えていった。

………………
結果
沢山貴方に甘えてくれるそうです。
何よりも貴方を大切にしてたんですね。

リク☆ ミスタとアバッキオに何かしてと言ってみた。1→←ミスタに、嘘泣きしてみた。2


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琥珀 - とぉっても面白かったです!(^▽^)/五部が、一番好きなので、とても嬉しいです。 (6月17日 10時) (レス) @page41 id: a245033b75 (このIDを非表示/違反報告)
たなかなるま(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます!!承太郎…自分も好きです(( 書かせて頂きます!! (2019年11月3日 16時) (レス) id: 9193e1ee43 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - リクエストいいですか?3部承太郎でナンパされてみた、を書いて欲しいです! (2019年10月26日 15時) (レス) id: 6fcf5b5b25 (このIDを非表示/違反報告)
らーめんぷりん(プロフ) - コメントありがとうございます!かしこまりました!書かせていただきます……! (2019年5月30日 22時) (レス) id: 9193e1ee43 (このIDを非表示/違反報告)
supedoin(プロフ) - リクエスト良いですかぁーーーー!ジョジョの奇妙な冒険3部スターダストクルセイターズで、スティーリー・ダンで、Dキスされてみたを書いてくだしゃあああーい!(この、落ち着け欲望湧き過ぎ君め。アーンパンチo(●゚ー゚●)=○)゚O゚).。・) (2019年5月30日 21時) (レス) id: 70bb7036f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たなかなるま | 作成日時:2018年12月17日 0時

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