42話 ページ2
今日の練習はいつもより念入りだった。
海斗は弓返りをさせたいようで雅兄に聞いていた
滝「いい心掛けだ。
弓返りってのは矢が正しく放たれた時に自然と起きる。
起きないって事はまだ何処か未熟な所がある。」
海「未熟･･･」
滝「っていうか、弓返りするとカッコイイし威張れるよな！」
海「俺は別に！」
雅兄…何を自信満々に言ってるんだ…。
滝「1番簡単なのは引いた後手首を返す」
海「それじゃ意味ないし！」
白「それは弓返りではなく弓返しですわ！」
ゆうなも頷いている。
私は別にいいと思うんだけどなぁ…。
今でこそ「弓返り」が出来ているけれど今よりも小さい頃は出来なくてよくやってたなぁ
『お母さん、弓返り出来ないよぉ』
奏『えぇ？今出来てたじゃない』
『今のは弓返しぃ〜』
奏『如何して弓返りがしたいの？』
『うーんとね、お祖父ちゃんも雅お兄ちゃんもお母さんも出来てたから…真似したいなって……』
奏『やだぁ！！何この子可愛い！！』
奏『よし！じゃあお母さんがAの練習に付き合っちゃおっかな！』
『うん！ありがとう！』
お母さんも弓引くのが上手かったなぁ...
静「A」
「……」
静「…大丈夫？」
「あ、うん、大丈夫」
そんなに考え込んでいたのだろうか。
辺りにいるのは静弥以外にはいなくて雅兄の周りにほとんどの人が集まっていた
静「今日は随分とぼんやりとしてるね」
「そうかな」
というか何で雅兄は高笑いしてるの…？
滝「なんだ？A、今日は随分とボーッとしてるな」
「皆してなぁに？
今日もいつも通りだよ〜」
へらりと笑って手を振った
滝「何かあったらすぐ言えよ」
「はーい」
雅兄は本当に過保護だなぁ…なんかもう「兄」じゃなくて「親」だよ
本日の練習も無事終わり雅兄は私達に道着と袴を持って帰り洗濯するように言った
そして
滝「1個でも赤点取ったらゲボТだからなぁ」
私達にそう言い部活納めが終わった
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スイ(プロフ) - 沙絢さん» ありがとうございます！学校の方が始まり更新があまり出来ませんが気長に待って頂けると幸いです！ (2019年1月16日 22時) (
レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
沙絢 - 凄く面白いです！これからも頑張って下さい！応援してます(^^) (2019年1月16日 17時) (レス) id: 0dd7d43814 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2019年1月7日 16時
