弓引きて、出逢ふ仲間 (ページ19)

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18話ページ19

ｶﾞﾁｬ

「はぁ～、疲れた」

もう寝てしまいたいけど、まだ寝ることは出来ないわけだし。

ﾋﾟｺﾝ

「ん？」

LINEがきた
相手は梨可だ

妹「明日朝練早く来れる？」

内容はそう書いてあった

「い、け、る、よと」

でも何でだろう？

その理由は明日分かった

「おはよ～」

花「おはよ～！」

妹「てっきり来ないかと思った」

「なんで？」

白「朝は弱そうですから」

「寧ろ強い方だよ」

毎朝ランニングしている訳だし
前方に遼平と七緒が一緒に歩いているのが見えた。珍しい組み合わせだ

花「なにやってんの」

七「どうしたの？皆」

白「最近、毎日道場が早朝に掃除されているようなので」

妹「榊の水も変えられてたし気になって見に来たんだ」

海「何だよお前ら、何してんだ」

静「やっぱり湊だったんだね
毎朝道場の掃除してくれてたの」

静弥はゆっくり話し始めた
中では湊もいる様だ

まぁ最も早朝に行けば朝練が出来るよと湊に教えたのは私だけど…。

私達は壁に寄りかかって話を聴く

湊「静弥」

静「鍵が毎朝借りられていたみたいだし気になって見に来たんだよ」

静「早気の対策？」

湊「うん…」

静「ねぇ、湊なんで戻ってきたんだい？
僕には聞く権利があると思うよ」

湊「静弥には話したことあるよな俺が弓をやり始めるきっかけになった弦音の事…でも、早気になって満足な射が出来なくなった時あの弦音は呪いになった…逃れたいと思った」

湊「実際に逃げてもみた
でも結局逃げきれなかった

そんな時また出会えたんだ
あの時以上に俺の心に突き刺さる弦音に」

湊「そして気付かされた
俺は弓が本当にどうしようもなく好きだって事にだから恥もプライドも全部投げ捨てて戻る事にしたんだ…──この場所に」

静「今の小野木に言えばきっと揉めたりしなかったよ」

湊「出来たら苦労しないよ」

静「プライドは投げ捨てたんじゃなかったの？」

静「おかえり湊」

湊「ただいま静弥」

本当に2人は仲良しだなぁ。

海「ふん」

海斗は鼻を鳴らしてその場を離れた
一緒に行こうかと悩んだけどやめにした
こういう時はきっと…女子がいない方がいい

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12月26日
「ジョギング」→「ランニング」に修正しました
内容に影響はありません