【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

衝撃 ページ20

左「おい」


「…ん？」


左「顔色悪ぃぞ」


最近は毎日の様にAの家に行っている
最初は嫌がっていたAもガキ共の面倒を見ている俺様に有難いと感謝していた


今日もただ来ただけだった
いつも通りだった

Aの顔色を除けば


「何でもない」



無理に作った笑みを浮かべられてはいそうですかと引き下がれやしない
がAは頑固だ

絶対に言わないだろう


…銃兎に調べさせるか



左「なんかあったら言え」


「ありがとう」




恋「なぁなぁ、さまときの手ってゴツゴツしてるな！」


蝶「母さんの手はもっと柔らかくて優しい手よ」


膝の上に座った双子が俺様の手を弄りながら言った


ようやく名前で呼んだガキ共に満足しながら考えた


左「そりゃ男と女だからな」


もう一度Aと居られるようになったらコイツらとも一緒に暮らすのか


左「ﾊｯ悪くねぇな」


蝶「変なさまとき」


双子を寝かし付け俺様はAの家を後にした









piririr──ピッ



銃「あ、左馬刻か？
神楽Aについて調べたぞ」


左「さっさと言え」



言いづらそうに言葉を濁す銃兎に言えば電話の向こう側で息を呑むように銃兎は言った




銃「──────────」


それは吹かしていたタバコを落とすには十分だった

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