【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

双子に危害が及ぶ前に ページ19

あの日以降私の家には左馬刻がよく来るようになった


お酒を持ってきたりご飯を食べに来たり、逆にご飯を作りに来てくれたり…双子達とも遊んでくれたりお迎えもしてくれた

正直に言うとかなり助かっている



(二郎くんの成績も上がりそうね)


真面目に授業も受けてくれているしわからない所があったらちゃんと聴きに来てくれる


この調子なら次のテストでは点は上がるだろう


先生1「あ、神楽先生！手紙が届いてますよ！」


「あ、すみません！ありがとうございます！」


手紙を受け取った時ふと思った

最近、ストーカーの方も追いかけ回されたりポストにも沢山の手紙が入っている


(銃兎さんに相談しようか…)



昨日届いた封筒の中には盗撮された写真が多くあったしこの間なんか「いつもあなたを見ています」と赤い文字で書かれた手紙が入っていたこともあった



このまま無視しておくのは双子に危害が及ぶ
それだけは何としても避けたい


鮫「A先生今日こそご一緒に晩御飯でもどうです？」


パソコンのマウスを動かしている手に手を重ねてきたのはまた鮫島先生だ


「結構です」


今日も今日とて鮫島先生は喧しい
この人がストーカーでは無いかと疑う程私のいる場所には彼がいる


鮫「お子さんを1人で育てるなんて大変でしょう？それも双子、貴女に凄く負担があるのでは？」


「あの子達を負担だと思ったことはありません」


鮫「俺がちゃんと幸せにしますよ」


「やめてください
これ以上付き纏うなら警察に相談しますよ」



鮫島先生は私から離れるとそのまま歩き去った


鮫「こうなったら…───」

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