【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

可愛い双子と一郎くん ページ12

仕事を終え、私は真っ直ぐ双子がいる幼稚園へと足を運んだ



「恋牙、蝶羽帰るよ〜」



双子の男の子の方が恋牙
双子の女の子の方が蝶羽


この2人はよく似ていて親バカかもしれないけど美形だ
サラサラな黒髪に紅い瞳
恋牙は男子にしては長い髪をポニーテールでまとめ前髪は若干アシメで左に多く流している
蝶羽は頭の左側に高いサイドポニーテールにぱっつん前髪



双子と手を繋ぎ帰路を歩く


恋「母さん今日カマキリ捕まえた」


「え、カマキリ？？」


外にいたのかな？


蝶「今日は公園に行ったの」


「それで…凄いじゃない恋牙
母さんはカマキリ捕まえられないわ」


蝶「母さんは捕まえる必要ないじゃない」



蝶羽は私の口調が似てしまったので3歳にしてしっかりした口調だ
逆に恋牙は…



？「あれ、Aさん？」



「一郎くん」



一郎くんこと山田一郎くん
正確には山田一家に似てしまったらしい



一「今帰りっすか？」


「そうよ。一郎くんはお仕事帰り？」


恋「一郎くん何持ってんだ？」


一「これか？
依頼人がどうぞってくれたんだよ」


駆け寄る恋牙の頭を撫でながら一郎くんは長男らしい笑顔で答えた


「へぇ〜、一郎くん偉い偉い」


一「ちょっと子供扱いしないでくださいよ」



そう言いつつも振り払わないのはきっとまだ子供だからだろう



一「あ、Aさん良かったら飯食って行きますか？」



こんなに食べきれないしと大きな袋を見せた



「それは悪い恋「行く！」



蝶「行きたい母さん！」



「…お言葉に甘えてもいい？」




すっかり乗り気な双子を見て断る気も失せてしまった。そんな私達の様子に一郎くんは笑ったあと元気よく頷いた

設定→←私の住処

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す