姦姦蛇蜾 3 ページ10
不良A「ハッ、誰が大人しく部屋待機するかっての」
B「ハハッ、それな。にしても、立ち入り禁止区域とかまじテンション上がるんですけど〜」
C「あ、おいなんだアレ?」
不良たちの目の前には2m近い高さの塀に囲まれ、柵に数多の有刺鉄線、独自の紙垂のようなもの、大小様々な鈴がついた場所が広がっている。
A「あ?んだコレ」
B「おいおい、この柵全部ぶっ壊して中入れってか?どう考えてもヤバくねぇ?」
A「うっせぇな!こんなんでビビってんじゃねぇよ!」
Aは怒鳴ると柵を持ってきた道具で壊し出した。破壊音よりも、鈴の音の方が凄まじい。
ある程度壊した後、三人は柵を乗り越えて中に入る。
入った途端、嫌な風が吹き抜ける。
C「…ヤバくね?」
B「あ、あぁ…なんか、嫌な感じするよな」
A「あ"?霊だかなんだか知らねぇが、大したことねぇよ」
暫く歩くと不思議なものを見つける。
特定の六本の木に注連縄(しめなわ)が張られ、その六本の木を六本の縄で括り、六角形の空間が広がっていた。
また、柵に掛かっていた物とは別の紙垂も掛けられており、中央に賽銭箱みたいなものがポツンと置いてあった。
三人は息を飲む。
どんな愚か者でも注連縄がどんな場でなんのために用いられているかなんとなくは分かる。
B「ガチじゃねーか…」
C「も、もう帰ろうぜ?」
A「別にどうでも良いだろ。あの箱見てみようぜ、宝でも入ってっかもな!」
Aは縄を潜り抜け、箱に近づく。
箱は錆だらけで上部は網で中が見える。
さらに箱にはチョークか何かで模様が書いてある。恐らく家紋だ。前後左右それぞれ違う紋様が書かれていた。
Aはためらいなく触る。
どうやら箱は地面に直接固定されているようで、持ち上がらない。隅々までチェックすると、後ろの面だけ外れるようになっているのに気付く。
A「お、ここだけ外れるぞ!中見えるぜ!」
箱の一面を取り外し、三人は中を覗く。
箱の中には四隅にペットボトル形の壺が置かれており、その中には何か液体が入っていた。箱の中央に先端が赤く塗られた爪楊枝のようなものが、変な形で安置されていた。
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B「なんだコレ、爪楊枝?」
A「おい、ペットボトルみたいなやつの中に何か入ってるぜ。キモ…」
BとCはペットボトルのような壺を触った見た程度だったが、Aは匂いを嗅いだりしていた。彼は壺を戻すと、汗ばんだ指で爪楊枝に触れた。
しかし、離すとき汗ばんでいたせいか、指に一瞬くっ付き、爪楊枝の形が崩れた。
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大阪 - リクエストで、学校七不思議か、てけてけお願いします! (2019年4月10日 16時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - はい。一応文スト、という世界線なので、名も少し変化するかと判断して感じを変えました。それとリクエストありがとうございます!調べた後、書かせていただきます! (2019年4月10日 0時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 安倍晴明の漢字が違うのは検索避けですか? また、リクエストで「22時48分の足音」と「のどがみさま」をお願いします。 (2019年4月9日 23時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - 続編だ!応援してます!この作品大好きです! (2019年2月17日 19時) (レス) id: aea70470cb (このIDを非表示/違反報告)
新羅 - 続編おめでとうございます!楽しんで読ませてもらっています! (2019年2月16日 11時) (レス) id: 86749cca2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2019年2月3日 15時