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姦姦蛇蜾 5 ページ13

翌朝、中也は太宰に叩き起こされた。

中「いってぇな!なんだよ!?」

太「文句言ってる場合じゃないよ中也!ヤバイことになってる!!」

太宰の言葉に中也は慌てて跳ね起きると、一目散に例の男子生徒たちの部屋に向かった。

すると、男子生徒の同室の生徒が中也の肩を掴んで叫んだ。

D「 Aが… Aが可笑しいんだよ、昨夜あそこで何があったんだよ!?心スポ行っただけじゃなかったのかよ!?」

その生徒は恐怖で顔が歪んでしまっていた。

部屋に飛び込み、中也と太宰は息を飲んだ。

Aは両手両足をピンと伸ばしたまま痛い痛いと叫びながらのたうち回っているのだ。
何とか対応しようとする藤乃の顔も焦燥一色だった。

「どうしましょう…此処には護符も、お神酒も、清めた塩も無いのに…太宰くん、叔父さんは」

太「あとちょっとで着くそうだよ」

「なら少し希望があります。…付け焼き刃ですが、一応九字を切っておきます」

藤乃は素早くポケットから数珠を取り出すと、指に巻きつけ、空を切った。

するとAは、少しだけだが落ち着いた。

暫くすると、彼女の叔父であり、師である八坂霽雲が到着した。

普段の着崩した着物と袴では無く、寺の和尚が着るような袈裟を着ていた。無造作に束ねられていた髪は、きっちりと整えられていた。

周りの生徒は何事かと見ていたが、国木田に部屋に戻されていった。

叔「藤ちゃんは?」

中「例の不良リーダーの様子を見ています。…こっちです」

案内すると、部屋には藤乃と織田作、不良男子生徒たちがいた。

霽雲は部屋に足を踏み入れかけた後、顔をしかめた。

叔「空気が澱んでる。…藤ちゃん、ご苦労様。ここからは私が引き受ける」

「ですが…」

叔「見るのも修行だ。後ろで見ていなさい。正直、今回の事件はお前の手に負える物では無い。…では、話を聞かせて貰おうかな。禁止区域にはいったのは君たち三人だね?」

B「は、はい…」

叔「話しなさい。昨夜彼処で何をした?」

霽雲の顔が厳しくなる。口調こそ穏やかなものの、表情は咎めるものそのものだった。

BとCはポツポツと語り出した。

箱を触ったこと、ペットボトルのような壺を見たこと。

そして、爪楊枝。

C「そ、そうだ!爪楊枝、あれはAしか触ってねぇ!」

B「そんで、形もズラしちまったし、元にも…戻せてない…」

叔「分かりました。Aくんは今日は持つだろう。明日、本格的な祓魔を執り行なおう」

C「ありがとう、ございます…」

その日は、お開きになった。

姦姦蛇蜾 6→←八坂家紹介



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大阪 - リクエストで、学校七不思議か、てけてけお願いします! (2019年4月10日 16時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - はい。一応文スト、という世界線なので、名も少し変化するかと判断して感じを変えました。それとリクエストありがとうございます!調べた後、書かせていただきます! (2019年4月10日 0時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 安倍晴明の漢字が違うのは検索避けですか? また、リクエストで「22時48分の足音」と「のどがみさま」をお願いします。 (2019年4月9日 23時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - 続編だ!応援してます!この作品大好きです! (2019年2月17日 19時) (レス) id: aea70470cb (このIDを非表示/違反報告)
新羅 - 続編おめでとうございます!楽しんで読ませてもらっています! (2019年2月16日 11時) (レス) id: 86749cca2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文学少女 | 作成日時:2019年2月3日 15時

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