ダイナミック・ハグ ページ33
本当に、一瞬の事だった。
｢Aー！！！｣
聞こえて来た声に振り返って見上げた瞬間、身体全体に強い衝撃が走って。
あまりの勢いに、そのまま重心が後ろに傾いて行って。
そして気がついた時には、干していた筈の布団の上で横になっていた。
｢Aみ〜っけ！｣
恐らく犯人であろう男と一緒に。
……はい。
俺に一度状況を整理する時間を下さい。
というかめちゃくちゃ全身痛いんだけど何これ。
てか俺の見間違いじゃなければコイツ空飛んでなかった？いや違うな。
二階から落ちてこなかった？故意に。
……故意に。
｢ダメだ、俺には理解出来そうにない……｣
あまりにも難事件すぎて両手で顔を覆う。
何こいつ人への抱き着き方習った事ないの？
いや俺もないけどさ。
にしても限度ってあるじゃん……。
二階からダイナミックに男が降ってくるってそれなんてホラー映画？
監督さんならまだしも成人手前の三角って。
そのまま刺されんのかと思ったわ。
｢A！おれ夏組っていうのになった！これからもずっと一緒！｣
｢あぁそう……｣
ごめん今全然それ所じゃない。
身体中痛いわ心臓バクバクだわで本当に。
もういっそこのまま寝て夢って事にしようか。
いい天気だし風も気持ちいいし。
｢おやすみ三角。俺ちょっと行ってくるわ｣
｢A寝るの？おれも寝る〜！｣
｢うん、もう寝よ寝よ｣
｢寝るな！｣
現実から逃げようとした瞬間、後ろから天馬の声が。
起き上がって見ると走って来たのか、ぜぇぜぇと息切れを起こしている。
｢……うわ｣
どうやら三角に散々振り回されたようで、俺には心中お察しする事しか出来ない。
｢Aくん！大丈夫！？｣
心の中で手を合わせると、次いで天馬の後ろから監督さん達が走って来た。
さっきのメンバーに真澄とシトロンさんが増えている。
｢なんとか……｣
答えると、ほっと胸に手を当てた監督さん。
俺の心配とか優しすぎて心のダムが決壊しそう。
｢よかったです！Aさんが無事で！｣
｢犠牲も出たけどね｣
｢犠牲？｣
幸の視線を追って辺りを見回す俺。
そして視界に広がったのは、芝に無造作に放り出されたシーツと倒れたかご、そしてドミノのようにして倒れた布団達で。
所謂大惨事である。
｢……っ！｣
｢ドンマイはやみん！｣
酷い惨状にただ口を開閉させる事しか出来ない俺。後一成それフォロー違う。
｢A！｣
｢何……｣
｢どんまい！｣
それお前が一番言っちゃダメなやつだからな？
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
