家事担当 ページ24
それから引越しの準備をすると言って帰り支度をする至さんを見送り、一先ず安心した俺は談話室へと戻る。
(マジで良かった……)
後半なんであんなに機嫌が良かったのかは知らんけど、とにかく至さんと関係が崩れなかった事は幸いだ。
｢すみません、ただいま戻りました｣
｢あ、Aさん！お部屋はどうでしたか……ってあれ、至さんは？｣
｢至さんなら引越しの準備をするからって帰られました。稽古の方も明日から参加するそうです｣
きょろきょろと辺りを見回す監督さんにインチキエリートの事を伝えると、｢分かりました！｣と元気な笑顔が返ってきた。はい可愛い。
｢部屋の方も俺にはもったいないくらいです｣
改めてあの部屋を一人で使ってるメンバーヤバい。どんだけ荷物あるんだよ外出前の女子か。
｢Aさん、これ俺の服っす。少ないけど良かったらこれ着てください｣
ずい、と差し出された綴の服。
一着かと思いきや稽古用から普段用まで何着か貸してくれて、俺の涙腺は崩壊寸前である。
｢綴！ほんっっっとに助かる……！｣
｢いえ、俺も結構多めに持ってきてて良かったっす｣
何この子ほんといい子……。正直俺これからこの衣装と共に数週間生きてくと思ってたからめちゃくちゃありがてぇ！
｢よかったネ、A｣
｢はい！綴がこの世にいてくれて良かった！！｣
｢大げさっすから！｣
綴から貰った服を抱きしめ喜びを噛み締めていると、監督さんから声がかかった。
何でも一度解散して、十五分後から稽古を始めるらしい。
俺も来るように言われたけど、その前に俺のここでの役割を聞いておく事にする。
｢あの、俺は他にここで何をすればいいですか？一応家事は全部こなせますけど……｣
元の世界でも寮生活だったし、舞台に立たないだけでここでの生活もあまり変わりはないだろう。
姉さん方から教わった家事スキル(カンスト済)が火を吹くぜ！！
｢じゃ、じゃあAさん料理できるんっすね！？｣
｢家庭的料理はお任せあれ！｣
隣にいた綴が途端に目を輝かせ、｢救世主がいた！｣と盛大に喜ぶ。
そうだよね。お前らここ最近朝昼晩毎日カレーだもんね……。俺なら二日で家出する。
｢カレーも美味しいのに……｣
｢あはは……｣
｢俺は一生カレーでもいい｣
流石に冗談きついぞ真澄。
｢あ、でも残りの量的に後三日位はカレーいけると思いますよ！｣
支配人の言葉に項垂れる綴。力不足ですまん。
てか期限どうなってんだよそのカレーは。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
