憎めないヤツ ページ23
至side
｢……｣
｢ぐぅ……痛い……！｣
俺の前で額を抑えながら、涙目でその場に蹲る成人男性。
それだけ言えば酷い絵面が、幼さのある顔をしたこいつだと不思議とそうは見えない。
悪い事したと思わなくはないけど、いい話かと思いきや突然告白じみた発言してきて？しかも途中で黙ったかと思えばヤンデレ女ばりに名前呼んでくるもんだから気持ち悪くて気持ち悪くて。
とにかく黙らせようと全力で扉開けたらこれだ。
｢……ふっ｣
痛がるAを見ていたら頭上に1hit!という昨日やっていたゲームの文字が浮かんで見えて笑う。
まぁ足元にいるこいつからしたら痛すぎて笑えないだろうけど。
｢いや何笑ってるんですか至さん……最悪死人が出るとこでしたよ……｣
｢なんかごめん｣
｢頭吹っ飛んでったかと思った……｣
｢それは大げさ｣
ちゃんと頭ある、良かった……と言いながら額撫でるのは流石に笑う。笑うなって軽く怒られたけど。
｢お前が俺の事好きとか言い出すから気味悪すぎて鳥肌立ったわ｣
多分こいつはそういう意味で好きって言ったんじゃないだろうし、大体男から告白されるなんてフラグは過去に建てたことがない。
無意識の内に建ててた事は何度かあるみたいだけど。
｢至さんの事は好きですけど、あくまでライクであって俺は至ってノーマルですから！｣
｢てっきりフラグでも建つのかと｣
｢建てるか！！｣
どうやら本人にその思考はないらしく普通に安心した。そんな俺とは反対に落ち込んでいるA。
気持ちは分からなくもない。
｢というか至さん、俺が舞台好きなの知ってイラついてたんじゃないんですか？｣
｢は？｣
尋ねられ、俺はそう言えばそうだったと思い返す。あんまりにもシリアスから遠ざかりすぎていつの間にか忘れてたわ。
｢いやは？って……俺が至さんだったら関係崩壊エンドばりの内容だったと思ってたんですけど｣
なんだ、よく分かってんじゃん。
その通りこれから俺とお前の間には壁が生まれ、それが壊れないまま終わるオチ。
に、なる予定だったんだけど。
こいつと話してたらなんかもうそんな事考えんのすらバカバカしくなって来た。
｢別に？メンテ終わる時間だったから退散しただけ｣
｢は？｣
｢てことで、はい｣
目を見開きながらも俺の差し出した画面をタップするA。よっしゃ限定ゲット。
｢でかした｣
｢ふざけんなよ廃人！｣
｢それはお互い様｣
訂正。やっぱりこいつとは廃人同士仲良くしようと思う。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
