妖が19匹 ページ20
「あ………無惨」
「様をつけろ無礼者が、貸せ」
「はい」
無惨がそう言うと、黒死牟は素直に私を無惨に渡す
猗窩座たちとは違って素直でいい子なんだ
って、
「おいおい、なんでお前に横抱きされなきゃなんないんだ?離せよ」
「年頃の娘だと言うのに化粧もしてないのか、それに品のない服だ。まるで男物だな」
「話を聞け」
しかも、下はちゃんとスカートだ
まぁどうせ私じゃみつりちゃんみたいな服は似合いませんけどね
「で、なんの用?やっぱり鬼になれとか言うなよ?」
「貴様は馬鹿か、鬼にしないと言ったばかりだろうが。その服でうろつかれては困るから服を買いに行くだけだ」
「……いや、金持ってないし」
「買ってやるに決まってるだろ、鳴女着物屋に飛ばせ」
「御意」
上の方から声が聞こえたかと思うと、またすぐにべべん!と音がして今度は目の前に障子が現れた
………私の時もそうしてよ
てか、あの三味線の音琵琶だったんだ。気づかなかった
「他に欲しいものはあるか?」
「え……?」
鳴女の方をみてそんな事を思っていると、いきなり無惨がそう聞いてきた
……なに?怖いんだけど
「いや、別にない」
とりあえずこう答えてこおくと
「…………そうか」
一瞬こっちを見て少し驚いた顔をしたかと思うと、また真顔に戻って障子の向こうへ歩き出した
なんであんな顔されなきゃなんないんだ…?
私、そんなに何か欲しいような顔してたかな
「なぁ、私そんな物を欲しそうな顔してた?」
「別にそういう訳では無い……それより目をつぶっておいた方がいい、店の中はここより明るいからな」
「あ、うん…
、
……………………ッつぅ」
言われたとおり目を閉じようとした時、まだ閉じてない段階で店に着いてしまったのかとても眩しい光に思わず声を出してしまった
「下ろすぞ」
眩しさに目をつぶってると、そう言いゆっくりと床に降ろす無惨
目をうっすら開けてみると
仰天……
「……………なっ」
天井からは巨大なシャンデリアが吊り下げられ、オレンジよりの豪華な照明がいくつも壁に取り付けられた店は地下にあるのか窓がひとつもない
その代わりに、綺麗な着物や帯がところ狭しと並べられ、簪や化粧品なども揃っている
「なに、ここ」
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月10日 14時) (レス) @page22 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年8月26日 18時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - イメ画上手ですね。 (2020年6月28日 8時) (レス) id: 053924f0e5 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん! - 無惨様怖っ、更新頑張ってください!続き楽しみにしています! (2020年6月21日 19時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ナタデココさん» 誤字すみません至急なおしますm(_ _)mご指摘ありがとうございました! (2020年6月11日 21時) (レス) id: 94fcd95241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:爆音小僧 | 作成日時:2020年6月1日 21時