妖が20匹 ページ21
「好きなものを選べ、ある程度はそろってるはずだ」
「え……いや、そんな事言われても……」
「欲しくないのか？」
「…………欲しくないって言うか、ここまで豪快じゃなくてもいいかなーって」
頭をかきながらそう言うと
「………さっきのことと言いお前はあまり欲がないらしいな」
と、帽子を深く被りなおしながら静かに言う無惨
すると「仕方ない…」と言いながら先程から静かに待っていた綺麗な店員さんに近づき
「ここにあるものを全て貰おう、いくらだ？」
と言った
「…………………は…？」
これには店員さんもビックリした顔で言葉を失っている
もちろん私も言葉を失った
「……お前、何言って」
「選べないなら全て買えばいいだろう、ついでに簪や化粧品まで揃えられてちょうどいい」
そう言い着物と帯を置いてある所の一角へいくと「とりあえずこの着物と帯を包んでくれ」と着物と帯を指さして言う
「え…………あのぉ」
いまだに状況が理解出来ていない店員さんが、アワアワとどもっていると
「何をしている？早くしろ。
それとも…………何か問題でも…？」
と無惨が鋭く睨みつけあの低い声で問いかける
「ﾋっ……しょ、少々お待ちください!!」
少し涙目になりながらすごい勢いでお辞儀をすると、もう1人の店員さんに「あなたも手伝って!!」と呼び出して
綺麗な包装紙に着物を包んでいく店員さん
しかしその顔はまさに恐怖1色
なんというか…………可哀想といい言葉しか出てこない………
「…………ていうか、買い物の仕方おかしくない？」
「お前の欲が無さすぎるだけだ、ほかの女共はこぞって宝石やら着物やらをねだってくるのだが……」
「お前みたいなやつは調子が狂う」と、腕を組みながらいう無惨
そりゃ確かに宝石だとか着物とかに興味が無いわけじゃないけど……
こんな高級感漂う店であれが欲しいこれが欲しいなんて言える女の子の方が少ないでしょ……
「お、お待たせ致しましたご注文の品でございます。他の品々はどのようにお届けに上がればよろしいでしょうか……？」
そんなことを思っていると、包装が終わったのかあの綺麗な店員さんがいくつもの袋を用意し震えながらそう聞いてきた
…………な、なんかすみませんとしか言えない
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月10日 14時) (
レス) @page22 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年8月26日 18時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - イメ画上手ですね。 (2020年6月28日 8時) (レス) id: 053924f0e5 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢たん！ - 無惨様怖っ、更新頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2020年6月21日 19時) (レス) id: 196d7d8985 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ナタデココさん» 誤字すみません至急なおしますm(_ _)mご指摘ありがとうございました！ (2020年6月11日 21時) (レス) id: 94fcd95241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爆音小僧 | 作成日時：2020年6月1日 21時
