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「獅子王様」
「………見習い、あんた何者だ」
「普通の何処にでもいる見習いですよ？」
「じゃあ何で補佐が殺されかけていたのに、助けをしなかったんだ？」
「……………なーんだ、気づいてたんじゃないですか。それなのに聞くなんて酷いなあ」
何がおかしいのだろう。クツクツと彼女は口元を隠しながら笑う。
獅子王は敵意を剥き出しにし、見習いを睨みつけていた。
彼はいつも何かあると必ず側に居る気がした。私が落ち込んだ時も、こうしてピンチな時も。頼れ、と言ってくれたあの時の気持ちは本心からだったんだ。
何故か心が安堵する。
「獅子王、A！」
「おやまあ、彼もお出ましですか」
「三日、月」
「じっちゃん！何でここに！？主のサポートしてたんじゃ」
「それがな、妹の事を任されてな。して、これはどういう状況だ」
「そんな事言わなくても貴方は勘が良いでしょう？」
「ははは、見習い。何のことだ？」
「歳を行くと恍けるのが上手くなるとお思いで？」
「下手、と申すか」
「ええ、とても」
彼女は皮肉めいた笑いを浮かべる。三日月もそれに応じ、笑顔で返すも目は笑っていない。
なんで、三日月がここに居るの………？ふみの命令であってもそこは「俺が守る」とか言うんでしょ？何してるの
「三日月」
「何だ」
「ふみのところに戻りなさい」
「何故」
「何故って貴方は」
言葉に詰まる。言えない、言いたくない。
その私の様子を見てか、見習いはまた笑い出す。
「ほぉんと、面白い。もう満足です、そろそろ終わりそうですし」
「…………」
「何処へ行く」
「何処へ行くって、皆を連れて帰ります。邪魔はしない方が良いかと」
「ここで見逃すとでも思ってんのか？」
「私、野蛮な事は好きではないので」
「何を言っている。そういうのが好き、と顔に書いてあるではないか」
「あらこれは失礼」
三日月が通させないように刃を向ける。平然とその前を通る。「刃を仕舞いなさい」と仁真が言うと、三日月は命令に従った。
どうして、そんな事が
「不思議、ですか？」
「………」
「ま、少なくとも審神者よりは霊力を多く持つので」
「それも禍々しいやつをな」
「本当に凄く大きなね、霊力の事だよ？」
「あら、愛染に青江。迎えに来てくれたの？」
「うん」
「そう、ありがと。それじゃあ、補佐様。審神者様に最期の挨拶して来るのをお勧めするわ。
じゃあね、永遠に」
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名もない茶葉(プロフ) - みなつきさん» 好みと言って頂き嬉しい限りです！更新頑張ります、コメントありがとうございました＊ (2018年6月8日 17時) (
レス) id: f4334200be (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - 初コメ失礼しますー！いつも楽しみに拝見させていただいてます♪とても私好みの作品で更新がいつも楽しみです！これからも頑張ってください〜！ (2018年6月7日 21時) (レス) id: 3e3a2fbf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もない茶葉 | 作成日時：2018年5月22日 1時
