# 新瞬間 ページ28
「「じゃーね、雪音さん！」」
『気を付けて帰って下さいね！』
お喋りをしばらく続けていると
いつの間にか日は暮れていて、
クラスメート達とはさよならをした。
自身のスマホに追加された連絡先を
見て、私の口角は上がっていると思う。
「嬉しそうやな」
『もちろん… って 、は？ 』
帰ったんじゃなかったの？
その質問をすると、
「見送りに行っただけやで」
という返事が返ってきた。
『…帰らないの？』
「帰らんとあかんのやけど、
帰りたくないねん」
『何でよ』
「…また雪音さんが倒れるかもって
思うと心配で」
『ここ病院だよ、？
それに体調も回復したし』
「せやけど。
……僕、一応隣で倒れられた人やで？」
じと、とした目で私を見る彼。
『それはすみません。
有栖くんって心配性なのね』
すると彼は、一瞬驚いた表情を浮かべて
大きく息を吐いた。
「僕も自分にびっくりしてるとこやわ …」
何故か意味深なその言葉に、わたしは
返す言葉が見つからず、
窓の外に目を向けた。
『早く帰らないと日が暮れますよ』
「…明日は来るよな」
『午後から来ます』
「よし。雪音さんがおらんと
うちのクラス崩壊するから頼むで」
『有栖くんこそ、圧が凄い様だけど。』
先程の彼を思い出す。
「あー、もう忘れて。
いつも通りの雪音さんに戻ってて安心やわ。
ほな、また明日」
そう言って、手をひら、と振って
病室を出ようとする彼。
『有栖くん』
「ん？」
くるっと振り向いた彼に、わたしは
言葉を投げた。
“ いろいろとありがとうね ”
初めましての時のウザさはもうそこには
なくて、
代わりになにか心あたたまるものが
私の中に芽生え始めた瞬間だった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
またのお越しを 。
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翠恋依(プロフ) - スズメロディーさん» 御久しぶりです！そうコメントを頂けて嬉しいかぎりです。他界隈までありがとうございます…（泣）、効率よく更新出来るよう尽力致します！ (4月12日 19時) (
レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん、お久しぶりで御座います！私も吃驚しております…笑。精一杯更新頑張りますっ！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - ひーいれりすさん» お久しぶりです！！こちらこそ、そんなに喜んで貰えて光栄です…！あ、ぜh（（ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 兎和さん» こちらこそ久しぶりの投稿となり申し訳ないです…。コメントありがとうございます！感想を貰えて幸せです。これからも宜しくです！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
スズメロディー(プロフ) - 久しぶりです！更新ありがとうございますっ！嬉しすぎますっっ！他界隈の小説書いてたの分かってますのでゆっくりで大丈夫です！(そっちも実は見てました)これからも楽しみに待ってます！！ (4月12日 12時) (レス) @page32 id: 4f5aa4fdcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2023年12月22日 15時
