# 勝手に ページ26
『…頼ってるつもりです』
「……んなら、僕が勝手にするわ」
そう言って、部屋から出ていった彼。
勝手にって … 何するつもりなんだろう。
少し気にかかりながらも病室に置いてあった
絵本を読んでいるとガチャ、とドアが開いた。
『おかえり…って』
え？
その言葉が出るのも仕方ない。
何故なら、クラスメート達がそこには
立っていたのだから。
私はぽかんとして彼らを見つめる。
『こんな大人数でどしたの …』
「看護婦さん達には、見舞い言うてるから
大丈夫やろ。」
そういう問題なのでしょうか。
そう思いながら、言葉の続きを待つ。
「言うこと言えや」
『さっきからなんでそんなに口悪いのよ』
「このくらいがええ」
私は改めてその場にいる人たちの
顔を確認する。
田中遥斗、鬼川龍騎、花山玲奈 …
そこで共通点に気づく。
みんな、“ 私に注意された人達 ”だと。
「…」
一向に口を開かない皆。
私は耐えきれず、自分から口を開いた。
『ごめんなさい。
倒れちゃって、迷惑までかけて。
委員ってだけなのにうざかったですよね
向上計画終わったので何も言いませんから』
そう言うと、全員が驚いた表情をしていた。
「…怒ってないの？」
『怒ってませんよ』
「俺らが酷いこと言ったのに？」
『私だって、授業だるいって思う時
ありますから』
「悪口聞こえてたんだろ」
『言われても仕方ないって感じですね』
これは綺麗事じゃない。
全部私の本心だ。
皆には、迷惑をかけたと思っている。
もう一度謝ると、
次、口を開いたのは有栖くんだった。
「こんだけ真面目で心綺麗な人を
追い詰めて、それでも何も思わへんの？
何か言うことあるやろ」
彼の声に全員の肩が震えた。
私が居ない時、何か言われたのだろうか。
「もう一度言わなあかん？」
もう一度 … 。
やはり、彼との交流はこれが初めてでは
ないらしい。
まぁ、そうじゃなければ今ここに集まる
理由が思いつかないし当たり前だろうが。
彼の声は一言発する度に低くなっていた。
そして彼らを見据えて、日頃居眠りしている
彼からは考えられないような低音が
病室に響く。
“ 俺が本気でキレる前にさっさと謝れや ”
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
またのお越しを。
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翠恋依(プロフ) - スズメロディーさん» 御久しぶりです！そうコメントを頂けて嬉しいかぎりです。他界隈までありがとうございます…（泣）、効率よく更新出来るよう尽力致します！ (4月12日 19時) (
レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん、お久しぶりで御座います！私も吃驚しております…笑。精一杯更新頑張りますっ！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - ひーいれりすさん» お久しぶりです！！こちらこそ、そんなに喜んで貰えて光栄です…！あ、ぜh（（ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 兎和さん» こちらこそ久しぶりの投稿となり申し訳ないです…。コメントありがとうございます！感想を貰えて幸せです。これからも宜しくです！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
スズメロディー(プロフ) - 久しぶりです！更新ありがとうございますっ！嬉しすぎますっっ！他界隈の小説書いてたの分かってますのでゆっくりで大丈夫です！(そっちも実は見てました)これからも楽しみに待ってます！！ (4月12日 12時) (レス) @page32 id: 4f5aa4fdcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2023年12月22日 15時
