# 自己満と末路 ページ24
そんな日々をおくり、ついに今日、
学習向上計画が終わる。
「おーい、A。
ちょっと荷物運び手伝ってくれ」
そう言った担任教師の声を聞き、
私は痛い頭を抑えながら返事をする。
5時間目と6時間目まで授業に対して
困る行動をする人が居たら注意すればいい。
あと2時間。2時間だけ、頑張らなければ。
そう思って、私は自分を奮い立たせるように
立ち上がった
… はずだった。
私はその場に座り込み、立ち上がるにも
力が入らなかった。
「雪音さん …？大丈夫？」
自分のすぐ側に座り込んだ私に
びっくりしている様子の彼
もとい、有栖くん。
この状況はまずい。心配をかけてしまう
『…あはは w
ちょっと疲れてるみたい。ごめんね』
私は自嘲的な笑みを浮かべる。
とは言ったものの、どうしようか。
「雪音さんいきなりどうしたのかな」
「授業中みんなを注意してる私
偉いでしょ、頑張ってるから疲れたんだよ
アピールなんじゃないの？ w」
「何それうざすぎ ww」
「てか、今日も花山注意されてたよね
いい加減やめとけって w」
「えー、だってつまんないんだもーん！w」
そう言い合っているクラスメート達の声を
聞きながら、私は意識が遠のいていくのが
分かった。
『大丈夫…、私は弱くない…
傷つかない…平気、平気……』
自分に言い聞かせる。
私は平気だ、ここで倒れたらダメだと。
甘えは許されないと。
「っ…。雪音さん！」
でも、有栖くんの声を聞いて私は何故か
安心してしまった。
安心した同時に、今までの疲労と
悪夢による睡眠不足の反動が上から
のしかかってくる。
自分で自分を追い込み、挙句に倒れるなんて、
なんて馬鹿らしいんだろう。
これが、自身の力を過信しすぎた人の
末路。
やっぱり私って器用じゃない。
まだやれる、まだ出来る、そんな
自己責任を超えた先にあるものに私は
何を望んでいたのだろうか。
…きっと何も望んでいなかった。
これは、ただの私の自己満なのだから。
クラスメート達に少しでも貢献しようと
奮闘した挙句、醜く失敗した私の
末路なのだから。
__________ 雪音さん っ ！
隣の席の彼の声を最後に、私の意識は
途絶えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
またのお越しを。
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翠恋依(プロフ) - スズメロディーさん» 御久しぶりです！そうコメントを頂けて嬉しいかぎりです。他界隈までありがとうございます…（泣）、効率よく更新出来るよう尽力致します！ (4月12日 19時) (
レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん、お久しぶりで御座います！私も吃驚しております…笑。精一杯更新頑張りますっ！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - ひーいれりすさん» お久しぶりです！！こちらこそ、そんなに喜んで貰えて光栄です…！あ、ぜh（（ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 兎和さん» こちらこそ久しぶりの投稿となり申し訳ないです…。コメントありがとうございます！感想を貰えて幸せです。これからも宜しくです！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
スズメロディー(プロフ) - 久しぶりです！更新ありがとうございますっ！嬉しすぎますっっ！他界隈の小説書いてたの分かってますのでゆっくりで大丈夫です！(そっちも実は見てました)これからも楽しみに待ってます！！ (4月12日 12時) (レス) @page32 id: 4f5aa4fdcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2023年12月22日 15時
