検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,973 hit

4 ページ5

「何って?別に何も?」

何時もの声色、何時もの笑顔で彼奴は答えた。

「あぁ、そう。じゃぁいいよ。」

素っ気なく、出来るだけ気にしてないように笑って私は見せた

あ、これじゃ彼奴と同じだな。なんて嘘に背徳感を覚えたのはこの時が初めてだったと思う。

そしてまた同じ毎日を繰り返して月日は過ぎて行く。

同じ話を繰り返して時間は無くなっていく。

「ねぇ」

「ん?」

「今日も行くの?」

「……嫌ならいいけど?」

「別に嫌じゃない」

「なんだよ、何か予定でもあんのかと思ったわ」

何時もの笑顔

「元ボッチに予定なんてあると思う?」

「ないな」

彼奴の笑顔に私は助けられている。
それを彼奴が知ることなんてこれからあるはずなんて無いけれど、私は彼奴から離れる気もないと、ひっそりと胸の内に決めていた。

冗談を言い合い笑える仲。
友達ってこんなもんなのかな。
そんな風に思っていた。

「ねぇ?」

「なに?」

「夢って見る?」

「何、突然」

「最近変な夢を見るんだよね」

「疲れてるんじゃないの?」

「かも。」

ブランコの揺らせばキィと音が鳴る。
橙色に焼けた空は私達を包み込む暖かい光。
この日々はきっとずっと続く。
二人、共にいるならば。
ずっと

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ: , シリアス , ヤンデレ気味   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海が見たい | 作成日時:2017年5月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。