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黒き翼〜理由〜 ページ7

私がAと初めて会ったのは、もっと小さい頃だった。

その時、なんて綺麗なんだろうと思ったよ。

考えること、話すこと、行動。


全てが理由があり、意味がある。


私は少しの間だったけど、Aが大好きだった。







壁を破壊しに、こちらへ来た時、巨人が入ってきているのにも関わらず、1人地べたに座る女の子を見つけた。


「あんた……なんでこんな所に…?死ぬよ!?早く逃げな!」


地べたに黒髪の女の子が座っていた。その姿がAと重なって私は、声をかけた

『ど、どうなってるの?


壁の中に巨人が…』




私は女の子の腕をつかんで

「早く!食い殺されるよ!?」


壁の中へ向かって走り出した。

『どうして!ここも壁の中だよ!?』


私は理由を知っている。だからこそ、何も言わなかった
























壁内は、人々が怯えていた。



女の子は事情を知らなかった。

「どうして逃げなかったんだい?死にたかったの?」

私はAにパンを渡しながら質問した

『ううん、目が覚めたらあそこにいたの。

おじさんがね、私を守るために隠してくれてた。けど、どうして外に出てるんだろ、』


Aはパンを受け取った


「あんたは名前ないのかい?」

『………シナリオ…


前はファミリーネームあったけど、今は無いや』

Aは、死んだ。そう言われていた。だから、名前が一緒な女の子としか考えていなかった。


「シナリオ…



シナリオねぇ、私の故郷にもそんな名前の女の子がいたらしいね




……ヴェルディアガーテン


シナリオ・ヴェルディアガーテン

なんてどう?」


Aにヴェルディアガーデンという名前を教た。


『ヴェルディアガーデン……



嬉しい…




ありがとう、アニ…』


私は、Aに



「あんたは、これからシナリオ・ヴェルディアガーデンとして生きるんだよ?」



私の知っているAと重ねていた。








だって、声も





姿も








髪も





全てが一緒だった。









あの子は、エルディアの癒し、希望(エルディアガーデン)と呼ばれていた。



私は悟られないように、




まぁ、いつか気づかれると思うけれど







ヴェルディアガーデンと名前をあげた。


Aにとって、どれだけ嬉しかったか知らないし



このせいで絶望する事も知らなかった。

黒き翼→←黒き翼〜記憶〜



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桜哉(プロフ) - 雪魅月さん» 応援ありがとうございます!!もっと好きになってもらえるよう頑張ります!! (2017年6月5日 18時) (レス) id: 83d81bbdb7 (このIDを非表示/違反報告)
雪魅月 - 最高です!この小説、大好きです!続き期待してます! (2017年6月4日 20時) (レス) id: 930625bca4 (このIDを非表示/違反報告)
桜哉(プロフ) - みぃちゃん,mさん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえるよう頑張ります! (2017年6月4日 9時) (レス) id: 83d81bbdb7 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!応援してます!! (2017年6月4日 1時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
桜哉(プロフ) - 白くまさん» コメントを励みに頑張ります!!ありがとうございます!!! (2017年6月3日 20時) (レス) id: 83d81bbdb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜哉 | 作成日時:2017年5月26日 21時

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