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シリウスが忘れ物を取りに行くと言ってもう20分は経ってるんじゃないか？
言われた通りに店内でバタービールを一足先に頼んで席に座る
友達や恋人同士で賑わう店内に1人だけで居るのは浮いてる気がする
何かあったのかな……
心配になってマフラーと手袋を置いたまま店を出た
･
辺りを見渡してもシリウスらしき人物は見えない
外はやはり寒くただでさえいつもより薄着のAには極寒のようだった
｢あれ？グリフィンドールのA･ボルベールじゃん｣
『…何か用ですか？』
誰？少なくともグリフィンドールではなさそう
｢今日は1人で来たの？｣
『いいえ、…友達と来ました』
｢友達？見たところ1人だけど、もしかして恥ずかしがってんの？｣
『違います』
シリウスが見当たらないなら早く中に戻りたいのになかなか解放して貰えない
少しずつ距離を近づけてくる男に嫌悪感を抱きながらどうしようかと考えていた時、いつしか見た光景が目の前に広がった
『シリ、ウス？』
シ｢ﾊｧ、ﾊｧ………汚ぇ手でAに触んな｣
『！』
｢シリウス･ブラック！！｣
｢おい！早く逃げるぞ！｣
あっという間に男達は走り去っていった
ｸﾙｯと向き直って勢いよく頭を下げるシリウス
シ｢1人にさせてすまなかった！｣
『……確かに寂しかったけど、助けてくれたから許してあげる。ありがとう』
シ｢本当に悪い。…寒いよな、中入るか｣
『えぇそういえば席にマフラーと手袋置いたままだったわ』
･
バタービールを一気飲みするシリウスをﾁﾗｯと見る
これは聞いてもいいのか、何も無かったように振る舞えばいいのか……
シ｢どうした？もしかしてさっきの奴に何かされたか？｣
『え？いや、違うの……その』
シ｢？｣
『さっきシリウス、私のこと…Aって』
シ｢ｯ！あ、あの時は咄嗟のことで、あいつらお前のこと名前で呼んでたのがすげぇムカついて、嫌だったか？｣
『嫌じゃない！嬉しかったの。ほらシリウスって女の子のこと名前で呼ばないじゃない？だからえっと、また呼んで欲しいなって……思って』
恥ずかしくなり俯く
何も発しないシリウスにやはり鬱陶しいと思われたかな、と後悔した
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枝水晶(プロフ) - 素晴らしいストーリーでした！ありがとうございました！！ (2022年3月21日 14時) (
レス) id: 22c04cac53 (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - はい！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 7時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
カホ(プロフ) - ありがとうございますヽ(；▽；)ノ不定期になると思いますが少しずつ更新してけるよう頑張ります！ (2021年1月18日 23時) (レス) id: ca927d261a (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - 続きずっと待ってました！！今回のお話とっても面白かったです！！ (2021年1月18日 20時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年12月9日 16時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年11月1日 22時
