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レポートを黙々と進めている間シリウスは持っていた本とは別のものを読んでいた
そっとシリウスを盗み見る
頬杖を付きながらページを捲る姿は本当に絵になっている
視線に気づいたシリウスが優しく笑う
シ｢俺の顔、何かついてるか？｣
『っ、いや、ついてない…えっと、そろそろ夕食の時間だから談話室に帰らない？』
シ｢もうそんな時間か。んじゃこの本戻してくる｣
『うん』
何とかやり過ごしてほっと息を吐いた
全く進んでないレポートをまとめてシリウスを待つ
・
廊下には大広間に向かう生徒が大勢いた
シ｢──でそのクソ爆弾をスリザリンのやつに仕掛けたらさ──｣
楽しそうに悪戯話をするシリウスの横を歩いていると女生徒の妬むような視線や憧憬の眼差しを敏感に感じられた
今までなら視線なんて気にならなかったのに
シ｢ボルベール？聞いてるか？｣
『え？ぁ、ごめんなさい。ちょっと考え事をしてて』
シ｢大丈夫か？悩みがあるならいつでも言えよ｣
心配そうに見つめるシリウスにまた胸がｷﾞｭｯと締め付けられる
＜もっとシリウスと2人でいたい＞
『ｯ』
ハッフルパフ生の時と今思ったことにふと女子部屋で話したことを思い出した
［ラ｢ホントもう彼って最高！｣
リリ｢またその話？｣
ミ｢もう何十回も聞いたよ｣
『何の話？』
ミ｢ララの彼氏の話｣
『えっ、ララ、彼氏いたの？』
ラ｢ハッフルパフの4年生でハンサムで優しいんだ！｣
リリ｢A知らなかったの？｣
『えぇ』
ラ｢昨日の薬草学の帰りに、まだ一緒にいたい。って言われたんだ！｣
ミ｢やっぱり前も聞いたよ｣
ラ｢最後まで聞きなって。それでその後寮が違うのを気にしててさ、君が他の誰かにとられないか心配なんだ。って私もちょうど同じこと考えてたから嬉しくてさ！｣
『それが最高なの？』
ラ｢Aも直ぐに分かるって。好きになるとさ相手を独占したくなるもんなんだよ｣
『へぇ』］
『独占……』((ﾎﾞｿｯ
シ｢ん？なんか言ったか？｣
『！ううん、何も！』
私はシリウスを独占したいと思ってるってこと？
つまり、シリウスが…………
好き
その言葉を心の中で唱えてみるとｽﾄﾝｯと腑に落ちた
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枝水晶(プロフ) - 素晴らしいストーリーでした！ありがとうございました！！ (2022年3月21日 14時) (
レス) id: 22c04cac53 (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - はい！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 7時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
カホ(プロフ) - ありがとうございますヽ(；▽；)ノ不定期になると思いますが少しずつ更新してけるよう頑張ります！ (2021年1月18日 23時) (レス) id: ca927d261a (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - 続きずっと待ってました！！今回のお話とっても面白かったです！！ (2021年1月18日 20時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年12月9日 16時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年11月1日 22時
