･意識 〇 ページ1
仕方ないので図書館までの道をとぼとぼ歩く
『リリーったらどういうつもりかしら』
もしシリウスが既に違う場所に移動していたら探さないといけないのか？
だが図書館に着けばそんな心配は必要なかった
｢シリウスくん1人なのかな？｣
｢ずっと本読んでる、声掛けてみる？｣
各席を見ながら歩いていたらハッフルパフ生がコソコソと話しているのが聞こえたのだ
しかもその話題は今探している"シリウス･ブラック"
そっとAも覗いてみると確かにシリウスが1人で本を読んでいる
その場所は先程までAがレポートをしていた席だった
｢でもすごく真剣に読んでるし、話しかけたら迷惑じゃない？｣
｢うーん、でももしかしたらこれをきっかけに話す機会が増えるかもよ｣
そんな会話に酷く焦りを覚える
＜シリウスをとられたくない＞
わざとハッフルパフ生に分かるように横を通り過ぎシリウスの前へ行く
シ｢？……ボルベールか。もう用事は終わったのか？｣
『え、えぇ。全て片付いたわ』
ﾁﾗｯと本棚を見ればハッフルパフ生が去っていくのが見えた
シ｢いきなりどっか行っちまったから驚いた｣
『そうよね、私もなんであんな行動を』
シ｢え？｣
『っ、なんでもない。』
誤魔化すようにｶﾞﾀｶﾞﾀｯと音を立ててシリウスの前に座る
シリウスの周りに本が沢山積まれていてよく見ると"魔法薬"の参考書ばかりある
『あ』
そういえば驚いて談話室に行った時荷物全部ここに置いて行ったんだった
シリウスも積まれた本に目線を移し少し申し訳なさそうに言う
シ｢これそのままにしとくべきか悩んだんだけどさ、さすがに開きっぱなしは良くないと思って……悪い｣
『シリウスは悪くないわ。元はと言えば私が放置して行ったのがいけないんだもの』
シ｢このまま戻ってこなかったら談話室に持ってこうかと思った｣
シリウスの読んでいた本を見るとページが全く進んでない
もしかして
『私が戻ってくるのを待っててくれたの？』
シ｢……まぁな。お前が戻ってきたら一緒に談話室に帰ろうと思ってさ｣
窓の方を向いてぶっきらぼうに言うシリウスの顔はほんのり赤い
『そ、そう……』
シリウスの一つ一つの仕草や言葉に胸が締め付けられる
きっと自分の顔も今シリウスのように赤くなっているんだろう
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枝水晶(プロフ) - 素晴らしいストーリーでした！ありがとうございました！！ (2022年3月21日 14時) (
レス) id: 22c04cac53 (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - はい！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 7時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
カホ(プロフ) - ありがとうございますヽ(；▽；)ノ不定期になると思いますが少しずつ更新してけるよう頑張ります！ (2021年1月18日 23時) (レス) id: ca927d261a (このIDを非表示/違反報告)
Kasisu(プロフ) - 続きずっと待ってました！！今回のお話とっても面白かったです！！ (2021年1月18日 20時) (レス) id: b0ea00fee7 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年12月9日 16時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年11月1日 22時
