その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ10)

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〇第一試合ページ10

フ｢リア｣

『フレッド、あれ？ジョージは？』

ジ｢上だよ、ほら｣

トーナメント当日

ここぞとばかりに誰が優勝するか賭けているらしく首には賭け金の入ったバックを掛けていた

『やりすぎはダメだからね。それよりハーマイオニー見なかった？気づいたらいなくて』

フ｢さぁ？見てないぜ｣

『そっか、ありがとう』

全くもうすぐで試合が始まるのにどこに行っちゃったのか

相変わらずロンは不機嫌だし話しかけにくい

ド｢うろちょろしてると他の奴の邪魔だぞ｣

『ハーマイオニーを探してただけよ』

ド｢一緒に見る相手がいないなら僕の横で見るのを許可してやる｣

『お生憎様、グリフィンドールの皆と応援するから心配は要らないわ』

上からの態度に少しイラッと来てロンが居た場所へと向かった

『あれ、ハーマイオニーいつの間に』

ﾊｰ｢ちょっと、ね｣

探してたはずの彼女はネビルとロンの横で試合の開始を待っていた

・

着々と選手達が金の卵を手に入れ歓声が会場に湧く

次は最後の1人、ハリーの挑戦だ

『出てきた！』

ﾊｰ｢大丈夫かしら……｣

金の卵を視界に入れたハリーが数歩足を進める

ドラゴンに気づいていなかった彼は間一髪で尾の下敷きになるのを回避した

4体の中で最も気性が荒く、凶暴だというハンガリーホーンテールを相手にするなんて

何度もﾋﾔﾋﾔしてつい目を覆いたくなる

ﾊｰ｢杖よハリー！杖を使って！！！｣

『地上がダメなら空よ！！』

必死に叫べば2人の声が届いたのかファイアボルトを呼ぶのが聞こえた

数秒してお城からファイアボルトが飛んでくる

そして華麗に飛び乗った

ﾊｰ｢やったあ！！｣

ロ｢いぇーい、いいぞー、その調子｣

『ナイスハリー！そのまま取っちゃえ！！』

あんなに不機嫌だったロンも応援し初めてより一層嬉しくなる

しかし、そう簡単には取れず鎖をちぎってしまったハンガリーホーンテールと共に会場から飛び出していった

『ぇ、え、大丈夫なの、これ？』

ﾊｰ｢戻ってくるのを待つしかないわ｣

ロ｢……｣

数分、いや、数十分かもしれない

それほど時間が経つのが早く感じた

会場もザワザワして余計に不安は大きくなる

｢あれ｣

誰かのその声にﾊｯとして上を見上げると何かが煙を上げて向かってくる

そしてすぐにそれが誰なのか理解した

『戻ってきた！！！』

ﾊｰ｢来たー！来たわ！！｣

そして見事、彼も金の卵を手に入れたのだ