その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ9)

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〇賭けは私の勝ちページ9

結局どうしてハリーの名前が書かれた紙が紛れ込んだのか分からずじまい

周りからは"卑怯者"って言われていた

『その話、本当なの？』

ハ｢うん。敵が紛れ込んでるって…でも誰が…｣

『私も呼んでくれれば良かったのに』

ハ｢シリウスが1人で来いって手紙に書いてたから、ごめん｣

『ハリーに言ったわけじゃないの、気にしないで』

昨夜父親とハリーは談話室で密会をしていたらしく、中庭を通りながら内容を聞いていた

『…その、ハリー？』

ハ｢ん？｣

『ロンとは、まだ話せてないの？』

ハ｢まぁね｣

あの代表者発表の日からロンはハリーに対して冷たくあんなに一緒にいたのに今では別々

私はというと孤立してしまったハリーのそばを離れないでいた

ハ｢今更だけどリアも僕といたら同じ様に見られちゃうよ｣

『そんなの気にしないわ。私はハリーの家族なんだから。それにハリーが入れてないって言ったんだから信じるの…ぁ』

ふと前を見たら廊下を歩くシェーマスとロンの姿が

ハ｢ｯ｣

『ぁ、ハリー』

火に油を注ぐような言い方をしあう2人

間に入った所で何も変わらないのは明白だ

そしてこちらも放っておけばいいのに頭上からよく知った声が聞こえた

ド｢父上とお前の賭けをした。お前が試合で10分も持たない方に賭けた…でも父上は5分も持たないってさ｣

『あら、それなら私はハリーが優勝するのに賭けるわ』

ド｢ｯ…じゃあ僕が勝ったら何をくれるんだ？｣

ニヤニヤと自分の賭けが勝つと自信満々に言い放つ彼に怒りがﾌﾂﾌﾂと湧いてくる

ハ｢リアに近づくな！君の父親がどう思おうとそんなのは知ったことじゃない、父親は邪悪で残酷だし…君は卑劣だ。行こう、リア｣

『ぇ、ちょっ』

私の腕を掴みドラコの元から立ち去ろうとするハリー

だがドラコが言われて食い下がるわけもなく杖を抜こうとしたのが見えた

『ハリー！止まｯ』

ア｢そうはさせんぞ！｣

『？！』

止めようとしたが急に視界に映っていたドラコが消えて足元の方に白いイタチがいた

それにハリーも気づき面白そうに笑った

ア｢後ろから襲うような奴はけしからん！この、腹持ちならん。臆病で、卑劣な｣

恐らくドラコであろう白イタチを浮かせて上下させたのはムーディ先生で見かねたマクゴナガル先生がすぐに止めに来た

『あれは忘れられないだろうね』

ハ｢でもスッキリした｣

『ﾌﾌｯ、私も！ハリーの事バカにする奴は友達だろうと許さないからね！』