その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ8)

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〇 "4人"の代表ページ8

木曜日、夕食後

4つの長机は端に寄せられ、壁際に置かれた長椅子に各々腰掛ける

大広間の中心にはあの炎のゴブレットが鎮座していた

ダ｢着席。良いか、待ちに待った時がやってきた、代表の発表じゃ｣

『結局2人は入れられなかったね』

フ｢ただの老け薬じゃ誤魔化せないらしい｣

ジ｢リアはすぐ諦めたんだな｣

『無意味な事はしない主義なの』

灯っていた明かりを消して辺りはゴブレットから湧き出る青い炎の光のみとなった

皆今か今かとゴブレットを見つめる

すると青かった炎が赤く染まり紙切れを吹き出した

ダ｢ダームストラング代表は、ビクトール・クラム｣

『やっぱりね！』

フ｢こりゃあとの二人は大変だ｣

前の方で上がる歓声を聞きながら拍手を送る

次にゴブレットが吐き出したのは可愛らしい紙切れ

ボーバトン代表はフラー・デラクールが選ばれた

ロ｢綺麗…｣

『ロンは彼女みたいな人がタイプ？』

ロ｢はｯ？！そんなんじゃないって｣

ﾊｰ｢ちょっと、次はホグワーツ代表よ。ちゃんと聞いてなさい｣

最後の1人に選ばれたのはハッフルパフのセドリック・ディゴリー

彼とは面識が無いが噂で聞くには文武両道でハンサムだとか

前に出た彼は確かにハンサムだ

ダ｢よろしい！これで3人の代表が決まった。しかし、歴史に名を残すのはただ1人。ただ1人だけが勝利の証として掲げる事が出来るのじゃ。この優勝杯を！！｣

幕が取られた優勝杯は青白く光美しい

『やっぱり私も出たかった』

ﾊｰ｢出ても優勝出来るとは限らないのよ｣

後は各自解散だろうと思っていたが大人しかったゴブレットの炎が突然暴れだした

そして

赤く光りもう出ないはずの紙切れを1枚天高く吹き出した

掴み取った紙切れを見た校長は当たりを見回し私たちがよく知っている名を挙げた

ダ｢ハリー・ポッター…ハリー・ポッター！！！｣

『ぇ…ハリー、呼ばれてる』

ﾊｰ｢行くのよ…行かなくちゃ！｣

呆然としているハリーを何とか押し出しその背中を見つめる

『なんで…』