その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ22)

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〇お呼び出しページ22

寮に戻ったのはもうすぐ日が登りかけた頃だった

暖炉の揺らめきだけが視界の端で動いている

まだ夢見心地な気分は抜け切らないまま自室のベットに飛び込んだ

｢ん〜リアおかえり〜｣

『ごめん、起こしちゃった？』

｢……｣

寝ぼけていたようでルームメイトはすぐに夢の中へ戻って行った

また起こしてしまっては申し訳ないのでドレスのまま眠ることにした

･

それから２日後

どこに行ったのかハリーとハーマイオニーの姿が見当たらず談話室でまったりとした時間を過ごしていた

フ｢あれ？｣

ジ｢今日は1人なのか？｣

『ん〜3人共何処か行っちゃったから』

男子部屋から降りてきた双子がソファの背もたれを陣取り顔を覗き込んでくる

『そういう2人こそ寮にいたらイタズラできないんじゃない？』

ジ｢最近はリアが構ってくれないからさぁ｣

フ｢俺たち寂しいんだよね〜｣

『ｳｯ……確かに』

フ｢いや、まじで反省すんなよ｣

3人同時に笑いだし何だか懐かしい気分

どうやら2人はまた第2試合で賭けをするらしい

フ｢リアもやらない？｣

ジ｢リアがいたら皆もっと賭けてくれると思うんだよな〜｣

賭け事に興味は無いが久しぶりに2人と行動するのもありかもしれない

『じゃあ……って、ダメだった』

ジ｢なんだよ〜｣

『一緒に見る約束してるから、ごめんね』

フ｢なんだ？王子とついにか？｣

『王子？』

双子は笑うだけで何も言わない

ロ｢居た！リア、ハリー達が呼んでる｣

『？なんだろう』

ロ｢図書室集合だってさ｣

『分かった。じゃあイタズラについてはまたね』

フ｢おー｣

ジ｢行ってら〜｣

･

図書室に着くと既にハリーとハーマイオニーは何かの書物を漁っていた

ロ｢リア連れてきたよ｣

ﾊｰ｢やっと来た！貴方の知恵を借りたかったのよ｣

『？……もしかして第2試合のヒント、何か分かったの？』

ハ｢まぁね、でもどうしたら……｣

項垂れるハリーの横には分厚い本が数冊と置かれている

ロンが持っている金の卵からどう聞き出したのか気になるが問題は既にその先のようなのでハリー達の話に耳を貸すことにした