○ 封は緘じたまま ページ3
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『ある程度の物は向こうに移されてたけどインクと紙は残ってて良かった』
コ｢衣類は殆どあちらに転移いたしました。他にも持っていきたいものがあればなんなりとお申し付けください！｣
『ﾌﾌｯ、あれで十分よ。えーっと、とりあえずハーマイオニーとロン、ハリーに書かないと』
両親から伝える必要はないと言われた為不死鳥の騎士団のことは省き簡単な挨拶を書く
昨日別れたばかりで書くことは思いつかないけど
『ん〜……こんなもんかなぁ』
3人分の便箋を揃えてコレットに見せる
コ｢では梟を連れてまいります｣
『うん、ありがとう』
ふぅ、と息を吐き窓の外を眺める
鳥たちが囀りながら優雅に飛ぶ姿はなんと平和だろうか
『ぁ』
ふと思い出してポケットを探る
ザラっとした感触の封筒を取りだしまじまじと見つめる
間違いなくドラコからだ
でもなんで
『あんなに酷い態度取ってたのに……』
耐えられないほどの罵詈雑言でも書かれてるのだろうか
もう二度と話しかけるな、とか？
もしかして近づくな……とか……
不安に駆られて結局封を開けるのはやめた
コ｢お嬢様？｣
『ｯ何？』
コ｢いえ、何やら思い詰めた顔をされていたので｣
『なんでもないよ。梟は？』
コ｢はい、こちらに｣
コレットの言葉と同時に梟達はお行儀良く窓の縁に羽を下ろした
『じゃあハリー達によろしくね』
3羽が羽ばたいていくのを見送りまた両親達のいる家へと帰る
真っ黒な便箋を机上に残したまま
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りかこ(プロフ) - とても面白いお話でした！話の展開がスムーズだし、文章も内容もスッと入ってきて一気に読みました！更新楽しみにしています✨ (2月28日 20時) (
レス) @page21 id: d00547c92a (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page19 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - とても面白くて一気に全部読んでしまいました。更新気長に待ってます！ (6月20日 6時) (レス) @page10 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年12月23日 15時
