【ツイステ】今夜、モストロ･ラウンジで会いましょう (ページ22)

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【オクタヴィネル寮──モストロ・ラウンジ】

中は放課後よりも混んでいて寮生はみな忙しなく動き回っている

『席空いてなさそうね……今日はやめておこうかしら』

空いている席がないか辺りを見渡していればｸﾞｲｯっと腕を引っ張られる感覚

『えっ』

その力の強さに足がふらつく

｢あんたハーツラビュルのA・ノワールだろ｣

｢席探してんなら俺らと食おうぜ｣

どうやら腕を引いたのはサバナクロー寮の生徒らしい

『い、いえ、遠慮するわ。皆さんでゆっくり食べてちょうだい』

｢そんな事言わないでさ、いつも1人で来てんだろ？たまには誰かと食うのもいいんじゃねーの｣

先程よりも力が強くなり逃げられない

『いい加減、離し、』

ｶﾞﾝｯ！！！！

『ｯ』

｢｢｢ﾋｯ｣｣｣

そのまま引き込まれそうになった瞬間机に足が伸びてきた

腕を掴んでいた手の力は弱くなり、恐る恐る振り返れば今まで見たことないくらい不機嫌な顔をしたフロイドが立っていた

『フ、フロイド……くん？』

フ｢ここ、揉め事禁止なんだケド？｣

｢べ、別に揉めてねーだろ！ただ、こいつが1人で寂しそうだから俺らが誘ってやったんだよ！｣

フ｢ア"？｣

｢ﾋｯ｣

フ｢うぜーんだけど。目障りだからさっさと食って消えろよ｣

『フロイドくん？！』

Aの腕を引っ張っていた相手の胸ぐらを掴んで今にも殴りそうなフロイド

ジ｢フロイド｣

いつから居たのか、にこやかな笑顔をしたジェイドが現れる

フ｢(ﾋﾟｸｯ)何ジェイド、今ムカついてるから後にしてくんない？｣

ジ｢ここは紳士の社交場です。いくらフロイドでも揉め事はご法度ですよ｣

フ｢……………………ﾁｯ｣

盛大な舌打ちをして掴まれていた方と逆の腕を掴んで歩き出す

『フロイドくん？』

フ｢座って｣

『え』

フ｢いいから座って！｣

『あ、うん』

連れてこられたのはいつもAの座る席

机にはreservation(予約)と書かれた札が置いてある