瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ10)

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前を見るとジェームズがニッコリ笑顔でこちらを向いていた

その横にはシリウスがいる

『私はグリフィンドールでもハッフルパフでもどちらでも良かったけど……まぁみんながいるならこっちでよかった』

見知った顔を見渡せば自然と笑みが零れた

ダンブルドアの話が終わると机の上に豪華な食事が現れる

ラ｢おお！やっぱ魔法ってすごい！｣

『どれも美味しそう！』

普段ならそうそう食べることはないであろう料理に目を輝かせる

ミ｢このカボチャジュース美味し～｣

『ローストビーフも最高だよ』

｢ねぇねぇ！あなたあのブラック家のシリウスでしょ？｣

｢同じグリフィンドールになれて嬉しいわ！｣

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

目の前の料理に目を奪われていて気づかなかったが自分から見て左手、

つまりはシリウスのいる方向がやたら女の子の猫なで声で溢れていた

シ｢……｣

話しかけている女の子達など目もくれず料理を食べているシリウス

一見乱暴にも見えるがやはり名家の人間

所作が気品の良さを漂わせている

ジェ｢ねぇボルベール｣

『ん？』

ジェームズの声にシリウスに向いていた視線を戻す

ジェ｢さっきの話の続きだけど｣

『さっき？』

ジェ｢女神のことさ！！｣

『ぁ』

それから夕食が終わるまで延々と聞かされる羽目になった

(ララとミーシアも気づいたら巻き込まれてました)